〇天平のパンデミック
・日時:12月8日(火曜日)午前10時〜12時
・会場:すばるホール(富田林市)「銀河の間」
・講師:市大樹先生(大阪大学教授)
◆パンデミック…感染症(伝染病)の世界的大流行をいう。
*天平9年(737)の疫病…当時の日本列島の人口450〜500万人のうち100〜150万人の人命が失われたのではないかと推定される。
*聖武天皇の治世下の主な出来事
・社会不穏−734年大地震、735年疫病の流行、737年疫病の大流行。
・政治的事件−729年長屋王の変⇒(光明の立后)、(藤原四子体制)→長屋王の祟りと認識された可能性。(政治的敗残者の霊(=怨霊)がこの世に影響を及ぼし、社会不安を巻き起こすという考え方。→平安時代には御霊信仰が盛んになる。)
・復興策ー(政策転換)737年対蝦夷戦争の中断、新羅征討計画中止。743年墾田永年私財法。
・相次ぐ遷都−(740年〜745年) 恭仁宮→難波宮→紫香楽宮→平城宮
・仏教政策−741年国分寺建立の詔、743年大仏建立の詔→《天然痘の大流行が奈良の大仏を造った。》 (以下、省略)