(%紫点%) 前期講座(文学・文芸コース)の第7回講義の報告です。
・日時:5月31日(木)午後1時半〜3時45分
・場所:すばるホール(3階会議室) (富田林市)
・演題: 『上方落語の魅力』〜ビデオ鑑賞〜
・講師:相羽 秋夫(あいば あきお)先生(演芸評論家)
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【相羽 秋夫先生・プロフィール】
・1941年生まれ。演芸評論家、放送作家、日本笑い学会副会長
・2012年3月、大阪芸術大学教授を退官、演芸評論家として活動
・著書:「落語を食べる」(東方出版、1997年)、「落語入門百科」
(弘文出版、2000年)、「漫才入門百科」(弘文出版、2001年)など多数
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(%エンピツ%) 講義の内容
1.芸術の定義
・「芸術」と「芸能」
2.マジメと反マジメ
・反マジメ…反対側から見る(真実が見えることがある)。
3.笑いとお笑い
・お笑い…人に笑うことをさせる(人を笑わせる)
・反マジメの芸能が“お笑い”
4.誇張と逆説
5.笑ふことは、人間に特有の感情
6.笑いの効用
7.笑いの分類
・A.話芸…落語、講談、浪曲
・B.体技…曲芸、奇術
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8.落語の歴史
①お坊さんの説教が落語の始まり
・安楽庵策伝 [誓願寺法主・板倉重宗のお伽衆(ブレーン)]
「醒睡笑(せいすいしょう)」(作品集)
②露乃五郎兵衛(京都)、米沢彦八(大阪)、鹿野武左衛門(江戸)
③寄席の出現
9.落語の約束事
①上下(かみしも)
②マクラと羽織
③出囃子
10.噺の分類と噺の種類
・古典、改作、新作、現代=創作(桂三枝の命名)…「文学」は明治維新前後で分類、「落語」は第二次大戦前後で分類
・滑稽噺、人情噺、怪談噺・・・(9種類)
11.制度
・「弟子制度」、「真打制度」、「割り制度」、「襲名制度」
12.東西落語の違い
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(%CD%) ビデオ鑑賞(約1時間)
*桂米朝と桂春団治、二人の話芸をビデオで鑑賞。
*久しぶりに、じっくりと落語を堪能しました。
○三代目桂 米朝 「始末の極意」
・1925(大正14)年、姫路生まれ
・1996(平成8)年、落語家二人目の人間国宝(もう一人は、故柳家小さん)
・故枝雀、ざこば、米團治 他を育てる
○三代目 桂 春団治 「皿屋敷」
・1930(昭和5)年、大阪生まれ
・1959(昭和34)、小春、福団治を経て春団治を襲名
・福団治、故春蝶、春之輔 他を育てる