第8回 千里コラボ大学校講座が開催されました。
2月12日(土)「ボランティアが体験した、イスラム教の国
パキスタン」と題して、濱崎定也さんにご講演頂きました。
今回もボランティアでご出演頂いた川上時子さんによる、
バッハとモーツァルト作曲の2曲のビアノ演奏を楽しみました。
開始と共に、「スウー」と現実世界から抜け出られる様な感覚を
楽しみながら、受講者の皆様方は聞き惚れていました。
時あたかも、今朝の新聞・テレビのトップニュースは、「エジブトの
ムバラク政権崩壊」でした。当分イスラム教の世界から目が離せ
ない状態の中で、受講者の期待の高まりを感じながら、講演会は
開始されました。
濱崎さんは、自動車部品の生産指導のために現地に赴いたこと、
滞在期間中の印象として、世界がグローバル化している現状から、
この地は「農業立国」を目指すのが適当ではないか。その為には、
水資源の確保が必要とも語られました。
ジハートで死んだ人は天国に行ける。死は新生・復活である。
それは、沈んだ太陽が夜明けと共にまた昇る、とのイメージである。
そして人間は人間として生き返ってくる、とも話されました。
この点での仏教との違いを、興味深くお聞きしました。
ラマダン月の断食については、人間の本能を押える訓練であり、
食物への感謝の気持を感じる機会に併せて、満足に食事が摂れない
人々の気持への理解、とのお話でした。日本人が忘れかけている
この考え方、もう一度思い返す必要を感じながら、お聞きしました。
第2位のK2や、指を1本立てた様なレディースフィンガー等の
ヒマラヤの山々・磨崖仏・氷河等の珍しい映像を紹介して頂き、
パキスタン旅行をさせて頂いている様な気分に浸っていました。
併せて、フンザ地方の結婚式の模様も紹介され、古今東西
お嫁さんを貰うことの大変さを味合いながら、楽しい時を過ごさせて頂き
ました。(原)