第15回 千里コラボ大学校を9月10日(土)に開催致しました。
「お江と家康 女と男のライフデザイン」と題して、
桑原徳雄さんにご講演頂きました。
オープニングは皆様お待ちかねの音楽演奏。加福共之さんの
曲目紹介と川上時子さんによるピアノで、バッハとダガン作曲の
2曲の演奏をお楽しみ頂きました。
講演会前半は、今年のＮＨＫ大河ドラマの中の、お江と家康を
解説するような形でスタートしました。信長・秀吉の激動の時代に
忍耐強く生きた、二人の生き様が整理されて話され、大変分かり易く
受講者の皆様も納得顔でした。
後半は、私達の生きるこの時代の世相の解説から始まりました。
私達熟年層が育った昭和２０年頃からの大きな事件や、その時代的
背景の説明があり、その当時からの犯罪率比較や、熟年層の起こす
凶悪犯罪、キレル老人の状況の説明があり、これ等の事件は報道
ではあまり取り上げられない等の実態が報告されました。これらの
ことを踏まえて、「今の若者は…」等と不用意な発言を控え、この
困難な時代に生きる若者の心を理解して、それを援助出来る熟年で
あって欲しい、とのお話がありました。
そのためには、①自分軸、②広い視野・柔軟性、③目的・向上心
の３つの確立を目指して欲しい、との提案がありました。
加齢を理由に何となく毎日を過ごしている私には、ハットする提案
でした。「今まで生きてきた経験を生かして、もう一度自分の能力に
応じて活躍できる年齢に立ち戻って、社会に貢献できることを実行
しなさい。それが熟年層を豊に生きることなのです。」とのメッセージ
を頂いたように受取れ、新たな元気をもらった思いで講演会は終了
しました。
講演は、その内容も自信を持って明確に説明され、資料も体系的に
整理されており、十分熟年層の共感を得られ、かつ今後の生活の指針
とも成り得る内容であったと思いました。
最後に講演に関連する図書を、千里図書館司書の浅野さんに、広範囲
に亘って紹介して頂きました。 (原)
