8月3日(土)のコラボ談話室は、初参加3人を含む16人。テーマは、「中間世代から見た下世代と上世代」(話題提供:久保田哲也さん、進行:熊谷邦夫さん)。
50代の仲間入りをした中間世代の久保田さんは、「高度成長期に自ら社会を築き、バブルも経験した上世代。どちらも経験しないで成熟・安定社会を生きてきた下世代。世代で人を規定したくないが、傾向を捉えることで得られるものがある。異なる世代が互いに礼節を重んじながら、交流・理解して行くことが必要では?」と話題提供しました。以下は談話の要録です。
人間はサルと違って父母で子育てするようだ。理想的な3〜4世代での子育ては、核家族化・共働きの現代では難しい。では近隣で助けあえばよいが、けがをさせた時の責任問題などで難しい(60代)/中間世代の私はモノがあふれた時代に育った。子どもにいろいろな経験をさせたいが、草のない道では“道草”もできない。モノ・情報が氾濫するIT社会の中では、中間世代がしっかりして、社会の流れの中で環境をカスタマイズ(選択&構築)する必要がある(40代)/現代の日本は上世代の「団地生活志向」(例:便利な生活、地縁にしばられない)がつくったが、反省がない。教育を含めて、すべて金に換算する現代の仕組みが問題では?(70代)/
家庭や地域のいろいろな問題は、構成員が問題を共有することができれば解決する(40代)/人はいろいろな問題・困難を乗り越えて生きていくもの。30代と60代では世相が違って当たり前。だから毛嫌いするのでなく、お互いの違いを評価して活かすことが大切では(80代)/車が普及して酒を飲む機会が少なくなったことが、世代間(先輩・後輩)交流の減退の原因では? コラボ談話室はその代替機能を担っているのでは?(70代)/若い人が社会勉強したければ「年寄りに聞け」と言っている(60代)/大学で導入されているキャリア教育も、実は同世代で行っている。社会を学ぶには他世代との交流が大切(20代)/
昔の学校は、いろいろな人がいることが許される「社会の縮図」だった。純粋培養の現代における制度的な矛盾を感じる(70代)/教育の「見えない部分」が評価されないなど、制度が間違っている面もある(40代)/夜8時にランドセルを負った塾帰りの子どもを見ると仕組みに問題を感じる(70代)/上世代は国・企業のために頑張ったが、今は個人がどうする、どう変わるかが大切な時代。金融教育にも「こころ」が導入されている。若い人を押さえるのではなく、「何をやりたいか」を支援することが大切では(50代)/若い世代と何歳まで話せるかを目標にしている(80代)/問題を共有することは可能か?(70代)/問題の共有は小さいこと(例:食事をだれが作るか)から始めれば良い。今の子どもは答えを求めるけど、あえて不便を与えて考えさせるようにしている。(40代)
この日は、20代、40代の比較的若い世代の参加もあり、盛り上がりのある世代間交流の場になりました。
次回の予定は、次のとおりです。
土曜日の朝、いつもより少し早く、ふらりとお出かけください。
■と き:9月7日(土)10時〜12時
■ところ:多目的スペース
■テーマ:「働くということ−私がなりたい・なりたかった職業」(話題・進行:山本茂さん)
夏から秋へ。若いみなさんは、進路や就職を考えているでしょう。仕事や職業は、一生に関わる大切なことですが、なかなか希望どおりに行きません。でも、苦労したり、意外な職業についたことが、あとで良かった・・ということもあります。
若い人たちは、どんな職業をめざしているのでしょう。先輩たちは、仕事にどうつきあったのでしょう。「働く」をテーマにトークします。土曜の朝はコラボへGO!