一昨年、知人からいただいた月下美人が、ことしになり漸く蕾を着けました。開花を楽しみにしていましたが、開花前に萎れてしまいました。9月末まではもう一度花をつけると聞き、慌てて施肥しましたが、どうなるか。
さて、7月30日(火)に多文化カフェを開催しました。今回は、ベトナム人の主婦クエンさんと、ご主人の有田さんによるベトナム料理の講習です。参加者は16名でした。
まず驚かされたのは、調理器具をそろえている間に、リンゴを使って水鳥の飾りを作られたことでした。トマトの皮もリンゴの皮をむくように剥き、丸めて花の形に整えられました。テーブルに彩が添えられ、いい雰囲気になりました。後で聞いた話ですが、クエンさんはキュウリやスイカを使って人形など、色々なものが作れるとのことです。料理に自信を持っておられるようで、参加者が注目する中、緊張することなく、手際よくお手本を見せてくれました。
料理は、ベトナムの北部ハノイを代表する生春巻き、豚の角煮のせおこわ、それにデザートとしてフルーツのチェーの3品でした。ベトナムで一般的に使われる食材の入手が困難で、日本で手に入る食材で代用されるなど、色々工夫を凝らしてもらいました。
例えば、春巻きでは、米粉の麺の替りに食感が似ているからと素麺を使ったり、チェーでもベトナムのフルーツが入手難で、キウイやリンゴなどで作ることになりました。
生春巻きは、日本でもポピュラーな食べ物ですが、茹でエビの赤色とアオジソの緑色が皮を通して透けて見え、とてもきれいでした。つけ汁は、魚醤、酢、ニンニクそれに砂糖で調味されダイコンとニンジンを浸したもので、日本のナマスの様でした。食べる際には、マヨネーズなども使われました。
豚の角煮のせおこわは、クエンさんがあらかじめ調理されたものを、持参してくれました。もち米とうるち米は、予め浸水できなかったので、洗米後すぐに炊き始めました。私たち日本人は、モチモチしておいしいご飯と感じましたが、クエンさんには堅すぎたようでした。
一番の苦労は、フルーツのチェでした。氷をフラッペにして、その上にフルーツを盛り付け、ココナッツミルクとコンデンスミルクを掛けるのですが、フラッペが中々できず、有田さんが氷を入れたミキサーを振ったり、逆さにしたり悪戦苦闘して、やっと作れました。
クエンさんは来日してあまり日が経っていないため、有田さんが我々のために料理の助手に、説明に、手分けの分担にと孤軍奮闘という形でサービスをしてくれました。
お陰様で、時間通りに作ることができました。
ベトナム料理は中華料理の影響を受けていると聞いていましたが、いずれもかなり甘味のある味付けでした。調理した料理は、参加者全員で頂戴し、過不足なく完食。
片付け後もお茶を飲みながら、ベトナムの食材を中心にいろいろなことをお聞きしました。
有田さんは、参加者からの多方面な質問にも的確に答えられていて、ベトナム滞在わずか3年程度とのことでしたが、よく勉強されていて感心させられました。
(文責 濱崎)