12月のコラボ談話室を開催(12/7)

12月7日(土)のコラボ談話室は、初参加7人を含む21人。豊中市内のS高校生3人と先生2人の参加によって、10代〜80代までが連続する“多世代交流”が初めて実現しました。
テーマは、「温故知新:−東京オリンピック1964&2020」(話題提供:堀内秀隆さん)。堀内さんは、64年当時の社会の状況(例:オリンピックを契機にカラーTVが普及)とともに、2020年の社会予測(例:高齢化率が30%を超える)を紹介したあと、世代超えて語りましょう(例:高齢層は当時の生活、若い世代はこれからどう生きるかなど)と投げかけました。以下は談話の要録です。※(高)は高校生の意見

百均は今から約50年前の十円均一がルーツ/オリンピックの頃の所得倍増計画(池田内閣)はアベノミクスと同様に国民に希望を与える効果はあった/批判のあった「貧乏人は麦飯を食え」発言は健康上はよかった/その前に「働かざる者食うべからず」の時代があり、残業月100時間ぐらい必死で働いた/

今30代前半で、17年後には50歳になるが「上へ」の上昇志向はない/ものをつくることが主流の時代では、こうすればこうなる(目標)が見えたが今は見えない。働かなくても生活できる/友だちとどうコミュニケートするかがきっかけでフェイスブックが生まれたように、豊かになりたいという発想は昔も今も変わらないのでは?/進んで話さないのは考えがまとまらないから(高)/何でも話せば、まわりも助けてくれて会話になる/(では・・と)何が面白くてオリンピックで盛上がるのか分からない(高)/今度のオリンピックは、東京の臨海部の開発を進めるため手段であって目的ではない/

昔はみんなが同じような目標(○が欲しい、こうなりたい)を持ったが今は持てない、若い人を中心に日本人が新しい目標を見つける必要がある/目標とストーリーがあったら頑張れる・・・と若い人を煽りたい/新しいものをつくるより、すでにあるものを活かすことにヒントがあるのでは?/

もの・情報が氾濫する現代は、自分の幸せを大切にしつつ、自分なりの哲学を考えることがより重要/自分が得意なことを見つけられたら幸せになる気がする(高)/新しいものを創造することも大切/64年は戦後復興を世界に示したように、20年は新しい日本を示せたらよい/(それは若い人には難しいので)若い人にとって幸せとは(幸せと感じる価値)を聞きたい/自分が必要とされていることを実感できたら幸せでは?/働かない若者のネットワーク「ニート株式会社」の人は新しい価値観をめざしているようだがどうだろう?/自分の生きた証を残せないのでは?/

誰かに活かされていることに気づいていないのでは?/70年代のヒッピーに似ている/何もしたくない人にも何かしたいことがあるはず(例:漫画を描く)/一芸に秀でた人の若い頃を調べたら、普通の勉強・就職をしないで「自分はこうだ・・」と無茶苦茶した人が多い/自分の幸せ・社会の幸せを知るためにも、高校生なりに問題意識を持って勉強する(例:新聞を読む)事が大切、そうすればカッコイイ大人になれる/

若い人の能力を引き出す媒体が必要/埋もれた能力を引き出し・活かすことが私の仕事であり、経営者との信頼関係で成立している(堀内)/自分は健康なことが幸せで、今の仕事は選択肢の一つ、だからまず何か始めたらよい/人は神から与えられた「希望・才能・元気」をどう導き出すかが大切/価値観・考えはグループではなく個人に属するからニート株式会社の考えも理解できる/秘密保護法など世の中が悪い方向へ向かっている気がするから、若い人にも投票に行って欲しい/現代は価値観が多様化していて、何が大切か分からなくなっているので、一人一人が勉強しないと取り残されていく/

失敗は次の何かを得るための投資か?(高)/問題意識を持って踏み出して、これでは自分が一番と思ったらよい/高校生の就職状況は改善されているが、最後は人と人のつながり・信頼だと思う/アルバイトの経験の有無が、社会性を身につけているかどうかで就職に影響する/精神的・経済的に自立できない人の多くは、自分の境遇を他人のせいにしている/人は他人から学んで生きるものであり、学校の勉強や社会からいろいろ学んで欲しい

次回の予定は次のとおり。
■と き:1月11日(土)10時〜12時
■ところ:2階集会場(公民館事務所横)
■テーマ:「現代の世相を考える」(話題提供:広田馨さん)

「電車で堂々と優先座席に座って、スマホに夢中・・」「道で大人の人に話しかけられても、答えたらあかんよ・・」「引っ越ししてきて、どうしていつまでも表札を出さないんだろう?」 
今の世の中、理解できないことがいっぱいです。若い人だけでなく、大人も、高齢者も・・。世の中が変わったから、仕方ないのでしょうか? それとも教育や親の世代に責任がある? もしかして、若い世代と高齢層のコミュニケーションに問題があるのでしょうか。「世相」という言葉自体が死語になりつつある現代、いろいろな世代で今の社会について考えます。第1土曜日の朝は、コラボへGO!

(やまもと しげる)