多文化カフェを開催しました。

日時:13年12月10日 10:00〜12:00
場所:コラボ多目的ホール
参 加 者:17名(含スタッフ、初参加5名)
 
 降水確率が何%かあったので心配していたが、お蔭様にて降水は無く、多くの方に来ていただけました。初参加の方も多く、今後も継続参加されることを期待しています。

 今回は、阪大留学生Mr.Bikash Sahdoが、インド全体と出身のオリッサ州を紹介。
気候、国土、民族、言語、歴史、宗教、ヨガ、民族衣装、食物、観光スポット、偉人、映画、音楽・・・等々々、非常に多岐に亘ってのプレゼンでした。インドは人口・面積共に大きな国なので、話の随所でこれは世界一だという説明を、誇らしげに話していました。インドの全貌を知るのに大変有用な、興味のある内容でした。彼は今春来日し、わずか9カ月しか経たないのに、誰の助けも借りず全てを日本語でプレゼンしてくれました。
多数のプレゼン資料の準備、日本語の勉強等、何事にも熱心に取組む真面目な学生だとの印象を強く受けました。内容が多岐に亘るので、記録は紙面の都合上大幅にカットしました。

【インドの全貌】≪右上写真は、インドヒ側マラヤの氷河湖≫
インドは日本と違い、22の言語が使われている。公用語はヒンディー語であるが、北部では東西ともに英語も公用語となっている。ただし、金額が16の言語で印刷されている紙幣が用いられている。
人口は12億1千万人、面積は日本の8.9倍ある。28の州があり、その下に小さいユニオン テリトリー(県)がある。他の国の規模と、同規模の州がいくつもある。北部カシミール地方は、今もパキスタンとの国境紛争が続いている。このため両国とも核兵器を所有。

【政治】 最も民主的な国家と自負している。国会の政党は6党あり、地方議会には40の政党がある。

【経済力】世界11位で、リンゴ、バナナ及び大豆の生産量は世界一である。

【宗教】ヒンズー教が75%、イスラム教が25%と言ってもよく、キリスト教、仏教はごく少数派。ヒンズー教の神は、ビシマ(創造主)、マヘフィラ(日常生活を維持)及び、ラーマナヤ(破壊)の神が元の神として拝まれている。

【スポーツ】クリケット、ホッケー、カバディは世界一位。

【観光地】
・Taj Mahal(タージ マハル)はムガール朝の国王シャー ジャハンがその妻を弔うために建てた総大理石の霊廟。
・レッド フォート(赤い要塞)は日本ではお城に当たり、同じくシャー ジャハンが築城。内部には国王が謁見した建物や、王や臣下の家族の居住建物等々、遺産に登録されている建物が多くある。
≪右写真はレッド フォートの城門≫
・Lotus Temple(ロータス寺院)全体が蓮の形をした建物。ここには神や仏は祀られていず、だだっ広い床があるだけで、個人個人が瞑想する場になっている。
・Jantar Mantar(ジャンタル マンタル)は1720〜30年にかけて建設された天文台。多くの天体観測機器が設置されている。この内一番大きな日時計は影を作る柱の高さが27.4mもあり、2秒単位の時間が計れる。インドは天文観測でも非常に進んでいて、惑星の動きも観測されていた。
≪右写真は、高さが10mの日時計≫ 20秒単位まで測れる。

【Orissa(オリッサ)州(講師の出身地)】
・インド東部にあり、面積では9番目(日本の半分弱)、人口は11番目の州で、30の県がある。州都ブバネーシュワル市の緯度は、ルソン海峡の中央と同緯度で、東側はベンガル湾に面している。世界遺産に紀元前3世紀に建立されたスーリアマンテル(太陽神殿)がある。オリッサ州にもいくつかの世界一がある。
・世界一の規模を誇るお祭りがあり、神を祀った3台の巨大な山車が引かれ、200万人の人出がある。。
・長生きを願って手首に紐を巻く風習や、オリッサダンスという伝統的な踊りもある。

【主な質疑】
・日本の印象はクリーンなことである。
・一番民主的な国との説明があったが、カースト制があるのではないか?
 →法律上は平等で制度はないが、カーストは仕事のための生活慣習としてまだ残っている。結婚は同じカーストの人とするもの。
・インドでは豚肉、牛肉を食べると寺院には入れないので食べない。そのため、日本食もほとんど食べられない。 動物性蛋白質は、チキン、マトン、川魚から摂取している。
・現在は、阪大でタンパク質の構造を解明する研究を行っている。
・将来は大手薬品会社があるスイスに行き、日本での研究成果を応用して血液癌の ワクチンの開発をしたいと考えている。
 (文責 濱崎)
以上