第46回 千里コラボ大学校を3月8日(土)に開催致しました。
・オープニングは恒例の音楽演奏です。今回は北原白秋作詞、
山田耕作作曲の「この道」です。加福共之さんの解説、中住
志津枝さんのメゾソプラノ独唱、川上時子さんのピアノ伴奏を
お楽しみ頂きました。
・講演は「生活にいかすパーソナルカラー」と題して、矢口登紀
子さんにお話頂きました。
矢口さんはカルチャーセンターで講師をしておられます。同講座
を受講された方のご紹介により、今回の講演をお引き受け頂き
ました。
・「パーソナルカラーとは」、あなたを輝かせる最もお似合いの
色で、1色だけを指すのではありません。同じ赤でもどの様な
赤かという色味を加え、色の明るさや輝かしさで似合いやすさ
が変わります。
・色を表す3つの「モノサシ」とは、色相(赤・黄・青という色みのこと)
明度(明るい・暗いという色の明るさの度合い)、彩度(色味が強い・
弱いという色の鮮やかさの度合い)について説明して頂きました。
・一般的に衣服が黒であれば顔は黒く見える。反対に衣服が白で
あれば顔も白く見えるともお話されました。また、同じ色でも蛍光
灯と自然光によるものでは。その色合いが違います。実際にその
違いを見せて頂きました。違うとは理解はしていても、衣服の購入
時や着服時にその意識が無かったのですが、これ程の差異ある
ことを目の前で見せられて驚きました。
・太陽光をプリズムで見ると、波長の長い順から赤→橙→黄→緑
→青→藍→青紫の光に分かれます。色の世界は光と物を合せた
「物理的な世界」と、目と心を合せた「心理的な世界」の2つで成り
立っています。このため同じ色でも違う色に感じることがあります。
色は想像以上に繊細で私達に影響を及ぼすことになります。
・四季の色とそのイメージについてお話頂きました。「春」は温かみ
のある・明るい・透明感のある色。「夏」は涼しげで・柔らかな・パス
テル調の色。「秋」は豊かで・深みのある・落ち着いた色。「冬」は
クールで鮮やかな・暗めの澄んだ色が一般的に季節感を表す色と
のこと。また「赤」は暖色、「青」は寒色とも説明して頂きました。
こんな予備知識をもって服装選びをするのも楽しいものですね。
・後半はワークショップです。6〜7人のグループに分かれて頂き、
鏡を見ながら2色のテストカラー(診断に必要な要素、色味・明るさ・
鮮やかさ・清濁を変えた布)を胸元に当て、顔色やフェイスライン、
瞳の印象、肌の艶等の変化からあなたの印象をアップさせる色の
グループを見つけて頂きました。同じテーブルの方々の意見も参考
にしながら、自分に似合う色を考えてみて下さいとの説明の後、
グループの方に布を当てて頂き鏡を覗く真剣な眼差しと、皆さんの
意見交換の情景が繰り広げられました。
講師の矢口さんが各テーブルを廻り助言される言葉がマイクを通し
て会場に流れます。その言葉を参考にしながら各チーム毎に賑や
かで充実した話し合いが進みました。受講者の方々から頂いたア
ンケートには、「色の冒険が出来て楽しかった」「お話が分り易か
ったですし、ワークショップの時間も楽しかった」等の意見が数多く
寄せられました。
・今回の講演会の特徴的なことは、①10代の女性がお母さんと
一緒に参加して頂いたこと。②保育制度を利用して参加して頂い
た若いお母さんが3名みえたことです。コラボでの事業の目的の一
つに「市民の方々の交流の場の提供」を掲げていますが、若い方々
も参加して頂き、初対面の方々が短時間で心を開いて語り合って
頂けた今回のワークショップは、今後の当講演会のあり方に大き
な示唆を与えて頂きました。ご多用の中を十分にご準備頂き、
大変印象的なご講演をして頂きました矢口登紀子さん、ありがとう
ございました。
(原田)