2015.04.11 NHK「サイレントプア」の生まれた町〜豊中の地域福祉〜

豊中社会福祉協会の勝部さんに社会福祉協議会のお仕事について、コラボ大学校で
語って頂けることになった。

コラボ大学校恒例の川上時子さんによるピアノ演奏が講演前におこなわれる。
勝部麗子さんと云えば、2014年4月に9回のシリーズとして社会福祉協議会の仕事を勝部さんをモデルとして深田恭子さんが演じておられたドラマだ。

勝部さんとメールで連絡をとっている中で、偶然に見たテレビ番組「サイレント・プア」の中で勝部さん役の深田恭子さんの仕事ぶりを見て、ハードな現状に、とことん寄り添って問題を解決していこうとする主人公の姿に、こんな事は実際の世界には無いだろうとと思っていたことを勝部さんに伝えたところ、「あれはみんな真実の姿ですよ」との返事だった。

講演当日、DVDディスクを二枚を映写するようにとのこと、講演が始まるまでの準備、段取りを見ていて、現場でも臨機応変に状況状況に合わせて動いておられるんだろうというのが感じられた。

まずテレビドラマの「こみ屋敷」のシリーズが映写され、地域の人からの苦情を受け現場に赴き対応をしていると近所の人たちから苦情が寄せられる。
そんな人たちに主人公が「みなさんありがとうございます」と頭を下げられるのです。
苦情を言いに行った近所の皆さんも「?」と云う顔をしていると、苦情を言ってくれること、こうして現場に来てくれることも気にしているからだからこその行動だと感謝を述べられている。

そうこうしているうちに近所の人たちも手袋を持って手伝うようになって、ごみ屋敷がきれいになっていった。
家の片づけをしながら当人に寄り添い、いろんな話を聞いているうちに息子さんが亡くなっていることを信じたくない、知られたくないとの想いが、近所の人との交流が崩れていき、家に籠り他者へとの交流が出来なくなって、気がつけばごみ屋敷になっていくとのストーリーだった。

後半のドラマは『ひきこもり』の息子を持つエリート銀行員の物語だ。
二つのエピソードを通じて述べられておられたのが「傍から見て問題を起こしている人は、何らかの問題を抱えている人なんです」。その問題に寄り添い解決の一端を見つけられれば、社会に出ていけるんですとのことだった。

「サイレント・プア」とは“声なき貧困・見えない貧しさ”というとらえかたで、その人たちの声にみなさんと一緒に耳を傾けようとの呼びかけだったように感じた。

「サイレント・プア」に目を、耳を傾けようと思う。

コラボ大学校は図書館ともコラボ、当日の講演にそった図書の案内を司書の久山さんが講演の最後に、講演の後だけに関連図書への関心もとても高いものとなっている。

報告:京谷 寛
当日スタッフ:京谷 寛、濱崎定也、堤律子、鈴木、
図書館司書:久山理恵
事務局:森脇

次回コラボ大学校は5月9日 14時〜16時15分
 『向こう三軒両どなり 隣は笑う会う人ぞ』
 語り手:カクテルホイップ 北川優子さん 上堂園理恵さん
 申し込み受け付けは:4月20日10時より