2月のコラボ大学校 「大阪大学千里研究発表会」

2月21日(日)第69回コラボ大学校
「大阪大学千里研究発表会」開催いたしました。
テーマ:千里を中心とした関西の
 地域、団地等が抱える諸問題の研究

参加人数:33人(発表者7人を含む) アンケート回答者数:15人 《年齢》 20歳代・・・2人 30歳代・・・1人 40歳代・・・3人 50歳代・・・1人   60歳代・・・2人 70歳代・・・6人
《性別》 男性・・・14人 女性・・・1人  《居住地》豊中市・・・7人(新千里東町、新千里西町、新千里北町、上新田、東泉丘) 吹田市・・・3人 箕面市・・・2人 池田市・・・1人 茨木市・・・1人 高槻市・・・1人 《コラボ利用頻度》 ほぼ毎日・・・1人 週に2,3回・・・2人 週に1回・・・3人  月に2,3回・・・2人 月に1回・・・2人 数カ月に1回・・・2人 ほとんど利用しない・・・3人

大阪大学千里研究発表会はコラボ大学校設立メンバーと大阪大学大学院教授の
加賀有津子教授とが創設し、大阪大学生、大阪大学大学院生が千里を中心とした関西の地域、団地等が抱える諸問題を研究し論文発表するアカデミックな場として定着しているイベントです。

今回は7名の学生、院生の研究発表が下記のテーマでありました。

①藤本 奈央 工学研究科環境・エネルギー工学専攻/澤木研
 「大阪府におけるサービス付き高齢者向け住宅の立地特性に関する研究」
②横田 剛典 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻/加賀研
 ”「ニュータウン戸建居住者の空き家に対する意識の研究
 −大阪通勤圏のニュータウン4地区を対象として−」”
③杉本 有輝 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻/加賀研
 ”「協治型地域防犯活動の有用性に関する研究
 −豊中市新千里東町を事例として−」”
④木村 優 工学研究科地球総合工学専攻/横田研
 「千里NTと泉北NTの近隣センターにおける業種の変遷とこれからの役割」
⑤竹内 直矢 工学研究科環境・エネルギー工学専攻/澤木研
 ”「地方都市における大型商業施設撤退の買い物行動に与える影響
 - 西脇市における事例より-」”
⑥川口 潤 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻/加賀研
 「道路維持管理に対する住民の評価と情報開示がもたらす影響」
⑦田部 伊紗美 工学研究科建築工学専攻/木多研 (代理発表:木多道宏教授)
 ”「風環境と生活行動からみた低層住宅市街地の再編成に関する研究 
 -豊中市南部地域等における住宅街区を対象として-」”

最後に、加賀先生による講評。
本日7名の発表をまとめてみると、大きく4つのテーマに分けられるのではないかとのこと。
1つ目は①、②、⑦の発表で、大きな意味での住環境の問題で、千里ニュータウンが抱える高齢者向け住居問題、空き家対策など市街地再編成などの新しい取り組みについて。
2つ目は③の、地域防犯の話で、今までの統括型から協治型という新しい概念でコミュニティーで何が出来るのかという研究。
3つ目は④、⑤の、地域の商圏、地方の大型商業施設の撤退問題という観点から買い物行動の問題を。
4つ目は⑥の、道路の維持管理の問題に地域の人たちの意識がどのようにかかわってくるのかという観点での研究発表で、これらの研究は、地域問題に取り組む人たちにとっては示唆に富んだものになるのでは。
との言葉で締めくくっていただきました。

『アンケート結果』
・説明を聞き若い人の意識と行動に頼るしかないことを実感した。(70歳代)/
・地域の活性化の方策にはどういうものがあり、どういう効果がでているのか知りたかった。「協治型」に着目した点は評価したい(70歳代)/
・NTの問題点として若い人のの視点や考え方で調査されている事と、その成果を発表していただく事で新しい発見がある。過去の経験が多ければ多いほど「考えてもムダ」という事で思考停止になっている部分の再発見に役立ったと考える(70歳代)/
・内容にかかわらず大学と地域の交流、大学研究成果の地域への還元の意味で大切だと思います。研究成果は応用性などの点で問題も感じました(60歳代)/
・大学生の研究発表というものに興味があった。とてもよく調べられ、7名の研究発表を 総合するととても意義のある提案になると思う(60歳代)/
・住民としての感想や意見がもっと聞けるとよかった。懇親会でその場が持たれているとは思うが、どうしても個人単位の意見交換になってしまう(40歳代)/
 住宅活用の問題、近隣センターが置かれた問題について知ることができてよかった (30歳代)/
・発表時間・質疑応答時間等適切で、良い環境で発表を聞かせていただけました。ま た、身近な地域に関する多様な研究、多くの研究室の発表が聞けて面白かったです (20歳代)
 (一部掲載させていただきました)

【今後、コラボ大学校でとりあげてほしいテーマなど】
・少子化対策 ・地域活性化研究 ・広く豊中、千里に関係したことについて(豊中に住んで間もない者です) ・千里ニュータウンの再生・発展を実行・継続するためにはどうしたらよいか ・年間の「テーマ」を提示して、我がまちではどのように取り組んできたかなどの発表  ・コラボカフェ隣掲示板では広域北摂地域の広報を備付けています。
 (データ・アンケートまとめ:ツツミリツコ)

このイベントは参加希望者が多いにもかかわらず、研究発表する大学生、院生も多く、聴講希望の多くの人が入れないということも起こっており、来年からはコラボの多目的ホールで開催したいと思っています。
来年からはもっと多くの人に参加して頂けるものと思っております。 

次回コラボ大学校は
テーマ:『ぼくはサラリーマンを卒業してからの今を一番楽しんでいます』
 〜地域活動、登山、遍路・巡礼を夫婦二人三脚で〜
日 時:3月12日(土)14:00〜16:15
語り手:辻本正直さん
場 所:コラボ第一講座室
要申込み:コラボ事務局 06-6831-4133

報告:京谷 寛