多文化カフェ インドネシア料理の作り方と生活の話

当日は少し寒さの残る気候でしたが、チラホラと桜の開花ニュースも伝わってくる、3月22日に開催しました。
今回はインドネシア人 サリ・アストッティさんから、家庭料理の作り方を教わり、料理を頂きながら、インドネシアの生活ぶりについての話を聞きました。
参加者はスタッフを入れて14名、教えてくれた料理は3種類です。

①ミーゴレン:ミーは麺のことでゴレンとは炒め物の意味で、焼きそばのこと。因みに、焼きめしはナシ(米)ゴレンと言います。ごく普通の焼きそばですが、料理の手順と調味料が違います。
 まずニンニクと紫タマネギをミキサーにかけ(ミキサーがなければみじん切りをします)ベースを作り、それを温めたフライパンに入れて香りを立たせたら、生の野菜を入れ、エビ、イカ(講師がイスラム教徒のためシーフードを使用。私たちは豚肉や鳥でも良い)を加え、そこに生卵を入れて混ぜながら炒め、その後、麺を入れ炒めます。卵は目玉焼きにして焼きそばの上に乗せることもあります。調味料に特徴があり、ハラル(イスラム教で禁止の食材が使われていない食べ物)合格品でなければなりません。

みりんはアルコールが入っているので使えませんし、甘味も主に黒糖を使います。
今回オイスターソースや、インドネシア特有のケチャップマニスという甘い醤油のような調味料を使用しました。この様なハラル合格品はスーパーでは入手できないため、インターネットで取り寄せてくれたものです。

②ガドガド:ピーナッツソースをかけた野菜サラダのことです。先に作ったニンニク・紫玉ねぎのベースを塩水にいれ、中まで味が染みやすいように厚揚げに切れ目を入れて暫く浸します。味の付いた厚揚げをもう一度油で揚げて、食べやすい大きさに切り、それをゆでたキャベツ、モヤシやキュウリの上に乗せます。インドネシア料理はかなり油で揚げたものが多くあります。
さらに、生のエビせんを油で揚げて乗せます。エビせんは業務用スーパーで買ったそうです。ドレッシングのピーナッツソースは、ピーナッツペーストに味噌を合わせたような調味料で、何なのか質問しましたが、日本語が分からず、分からずじまいになりました。
市販のピーナッツソースと、サリさんのお母さんが作ったピーナッツソースの2種類のドレッシングのを食べ比べをしました。

インドネシアは香辛料の国と言われ、普通はこのソースにもいろいろな香辛料を使い、独特のおふくろの味があるのですが、今回は日本人向けに2品とも香辛料は控えてくれました。

③ピサンゴレン:ホットケーキミックス(インドネシアでは専用の粉があるそう)を水で溶いた中に、バナナの皮をむいて、1/3か1/4に切ったものを入れてまぶします。それを油でこんがりと揚げます。朝食にコーヒーと共に食べるのが一般的だそうです。
結構甘いのですが、お父さんはこれが大好物で朝食以外でも、しょっちゅうつまんで食べているそうです。

食事をしながらの会話:
・高校の英語の先生をしていましたが、日本の教育システムを勉強したいと思い留学した。阪大での半年の日本語の勉強を終了し、来週早々に和歌山に移動し、和歌山大学教育学部に入学します。和歌山大学では、日本の教育組織と教育方法を研究すると言っていました。
・池田のアパートで引越し準備の多忙中にも関わらず、時間を裂いて来てくれたことに大いに感謝したいと思いました。

・名前の由来は、サリが父の名前で内面的な心、魂とかいう意味、アスは自分の名前、トッティは母の名前ですが、アストッティとつなぐと、とても頭がいいという意味になります。
・家族は、父と母で、自分が一番上、下に妹と2人の弟が居ます。
・日本に来たいと思った理由は、日本のアニメに興味をもったからで、ドラえもんが大好き。妹はその他のアニメも大好きです。
・日本に来ていろいろ困ったことがあるが、日本人は大丈夫、大丈夫と言って勇気づけてくれました。そのため、私が一番初めに憶えた日本語は“大丈夫”という言葉でした。(半分冗談でしょう)
・日本で困ったことや寂しいと思ったことは?という質問に、急にホームシックになり母親を思いだし、母が恋しいと思わず涙を浮かべてしまいました。インドネシア人は涙もろいと言っていました。
・食事が終わり片付けが終わった後、スカーフのようなものを床に敷いて、メッカの方を向いてお祈りを上げました。

次回 多文化カフェの予告 
 開催日:5月10日(火)10:00〜12:00
 語り手:じゃスール・シュクロフさん
 テーマ:ウズベキスタンの文化と生活
 場 所:コラボ多目的ホール