語り手: 原田仁八さん
ピアノ演奏: 川上時子さん
メゾソプラノ歌唱: 中住志津枝さん
図書案内:久山さん
源氏物語。日本で、いや世界最古の恋愛物語と言われている小説で、千年も昔、平安時代の日本語は勉強しないと読み解くのが難しい。
源氏物語を現代風に解釈した本も多く出版されている。いろんな人が解釈し現代風に描かれた有名なシーン、一つをとっても解釈や表現がその人の個性によって違ってくる。
多くの源氏物語ファンはいろんな人の解釈を読むことで、千年前のロマンを楽しむことができるのだ。
7月9日のコラボ大学校は「若紫」の巻を、源氏物語を研究されておられる原田仁八さんが語ってくださった。
原田仁八さんと云えば、コラボ大学校を創設された方で、とてもアカデミックな方で、以前にもコラボ大学校でも源氏物語を語っていただき、多くの人たちからリクエストがあるほど源氏物語は人気のある講座だ。
源氏物語は紫式部が滋賀県の石山寺で構想を練り書き始めたといわれ、漢字と日本で生み出された“ひらがな”とで書かれている。
また、後に物語に沿った鮮やかな絵も描かれている。源氏物語本編をいろんな人の解釈と絵物語とを合わせて、多くの現代人が源氏物語を楽しむことが出来ているのだろう。
若紫(後の紫の上)という年若い娘を垣間見したことから恋に焦がれる光源氏、若くして光源氏に見染められた若紫(後の紫の上)という名前の由来の話、当時の紫という色の大切さの説明などプロジェクターを駆使し語っていただいていた。
途中、物語の一説をみんなで声を上げて詠むなど、源氏物語大好き人にとってはとても楽しい時間と空間になっていた。
書籍案内の後、たくさんの方が原田さんのところに寄ってきて名残惜しく話をされていた。
アンケートから
○よく登場する絵や系図などを資料として添付してくれると、聞いた内容を思い出せるかと。司書の方の本の紹介と解説は良い。本が読みたくなる。千里ならではのおまけかな?講師の方が源氏物語を本当に好いていらっしゃることが伝わってきました。「登場人物になって読む」いっぺんやってみようかなと思います(30歳代女性)
○雅な時代の空気を感じることができました。恋する気持ちは今も昔も変わらないんですね。図書館の方の本も読んでみたくなりました。始めの歌、ピアノも素晴らしかったです(50歳代女性)
○改めて源氏物語を読み返してみたいです。若い日を思い出し懐かしかったです(70歳代女性)
○平安時代の少し優雅な気分にひたれたと思う。もっと知りたいようにも思う(70歳代)
○源氏物語少しわかったよう。本読んでみたいです(70歳代)
○講師が細かく源氏物語を読み込んでいらして、私も家に帰りましたら読み直してみたいと思います(70歳代)
次回コラボ大学校は
9月10日(土)
『いのちの養い方〜中医学の教えから〜』
語り手:山下るみ子さん(薬剤師)
申し込み:8月22日(月)から受け付け開始
申し込み先:千里文化センター「コラボ」 電話:06-6831-4133
e-mail:korabo.shiminjikkouiinkai@city.toyonaka.osaka.jp
報告:京谷 寛