開催日時:2016年9月10日(土) 14:00〜16:15
テーマ: 「いのちの養い方 〜中医学の教えから〜」
語り手: 山下るみ子さん

9月の語り手は、阪急豊中駅構内にある市民活動情報サロンで健康に関するセミナーを開催している薬剤師の山下さん。陰陽や五行といった古代中国の思想を軸に、先人から学ぶいのちや健康の知恵について語っていただきました。

オープニングのピアノ演奏は
ピアノ連弾 ハチャトゥリアン作曲 仮面舞踏会 より「ワルツ」
第一ピアノ 川上時子さん 第二ピアノ 佐藤紀子さん で、お届けしました。

人間も大自然の一部であり、太陽のリズムに沿って生きるのが身体にとって無理のないことであると、中医学の養生原則「春夏養陽 秋冬養陰」(春と夏に陽気を養い、秋と冬に陰を養う)によると、秋は体内に気を溜め込む時期。早寝早起き、酸味のあるモノを食べる、心を落ち着かせ平穏に過ごすことが良いんですよと、やさしい語り口で話されました。

よく「風邪をひく」といいますが、風邪というのは『六邪』のひとつで、風邪(春)・湿邪(夏)・暑邪(夏)・熱邪(夏)・燥邪(秋)・寒邪(冬)とあります。六邪のうち三つを夏が占めています。日本の夏はこらえにくいですね。ちなみに、はしか・風疹は「風邪(ふうじゃ)」に当たるとのこと。

運動や睡眠と「陰陽」の関係についてもお話がありました。身体を動かすことで陽の気を補充し、疲れて眠れば陰の気を補充するのです。尿などの排泄物は睡眠中に作られます。

日常や季節ごとの身体のいたわり方から「看取り」までに及ぶ今回のお話は、日ごろの忙しさにかまけて十分にケア出来ていない自分の身体と生活習慣を見直す機会となりました。

みなさまから寄せられたご感想
◇普段何気なく起きて食べて・・・という生活をもう少し改めないといけないと思いました。分かりやすい内容でおもしろかったです。食事・考え方・生き方 ためになりました、感謝です。司書さんが関連する本を紹介して下さる。興味深くとてもうれしい情報でした(40歳代)
◇漢方から入った いのちの養い方、とても深みのあるお話でした。もっと勉強してみたいです(60歳代)
◇幅の広いお話に、生き方・目指す方向を教えて頂きました(60歳代女性)
◇理解には、少しむつかしい(60歳代) 
◇睡眠の重要性を感じました(70歳代男性)
◇とても興味深いお話でした。仏教哲学にもつながるような気がします(70歳代女性)
◇看取りの話を最後に少し話されたが、もう少し深く話を聞きたかった(70歳代女性)
◇日常生活の中で五行思想をもう少し取り入れることも大切かと思った(70歳代)
◇只今、事ありて少し精神的に気が浮いていますのでとても参考になりました(80歳代女性)

次回のコラボ大学校
日時:10月8日(土)14:00〜16:15
テーマ:「もう一つの大阪=意外な堺の歴史」
語り手:中井正弘さん(堺の都市史研究家)
お申込み・お問い合わせ:千里文化センター「コラボ」
Tel:06-6831-4133 Fax:06-6832-4190 
e-mail:senrirenkei@city.toyonaka.osaka.jp
(ツツミ)