哲学カフェ「自分とは何か」 を開催しました。

哲学カフェ@千里コラボ 「自分とは何か」
2017(H29)年2月25日(土)14時〜16時

今回のテーマは人気があったようです。申込が殺到したため、ご参加いただけなかった皆様、申し訳ございません。
「自分とは何か」と考える時、自分と言う確たるものがあるはず、と言う方と、そもそも自分なんてない、と言う方がいらっしゃるようでした。
それぞれ、金属たわしとスポンジに喩えていただき、分かりやすくかつ、面白い議論でした。
哲学カフェは結論を求めません。このやり取りから皆様がどんな刺激を受けられたでしょうか。またいつかそのお話が伺える機会があれば楽しいなと思います。

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◆わたしとじぶん
・「自分」と「私」はどう違うのでしょう。
・「自分」と言う言葉は自分の個体を強調するときに使うように思います。一方、私は「私」と言う言葉を使わないと語れないと思います。
・「自分」のことを他人に伝えるときは「私」を使い、それ以外の時には「自分」を使うと思います。
・「自分」と言う時は、自分の個体を強調するように思います。
・身体と魂を分けて身体のことを「自分」と言うように思います。

◆じぶんをつくる
・「私」を作るためには「自分」を反芻しているようです。
・「私」は主体なのだと思います。
・自分を作ったと言う人はいないのではないでしょうか。自分を作ろうと努力しているのでしょうか。
・十人十色で、それぞれ自分を作っていると思います。
・自分を作った例としては「われ思う故にわれあり」と言ったデカルトやパスカルなどではないでしょうか。
・自分と、私1、私2、私3、を分けたいと思っています。混乱している自分を作っているようです。
・死ぬまで変化を続けて完成に近づけていくイメージがあります。
・私の思う自分は金属たわしみたいで、何かを吸いつけると言うより周りのものをこすり落としてるようなイメージです。

◆じぶんはなにでできている
・自分を取り巻く家族や友人や社会に囲まれているところでsomethingが生まれ、それをまとめ上げて主体=私が作られていると思います。
・自分はしっかりとした枠があるのではなくて揺れているように思います。
・自分とはスポンジのように環境からいろんなものを吸い込んで、環境が替われば吸い込むものも変わっていくように思います。
・自分とは入れ物であって、そこにいろんなものが入っている。そのようなイメージです。

◆いしき
・今ここにあるものが自分、だと思います。
・「考え方」の確立が自分を作るために大事だと思います。その「考え方」には風土が影響していると思います。
・原自己から育つ中から、譲れない自分があって言わば芯があるように思います。
・「自分」を意識するときは、例えば道に迷ったとき、何かを選ぶ時です。
・自分を意識することで自分が生まれる。
・自分らしさを自分で作って苦しむ。
・意識は脳があるから生まれるので、脳死では自分はなくなると思います。
・本当に大事な自分っているのでしょうか。

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次回は4月29日(土)です。テーマは「幸福とは何か」を予定しています。
来年度も引き続きよろしくお願い申し上げます。

(赤井)