1月のコラボ談話室を開催しました!

1月12日、「コラボ談話室」を開催しました。参加者は初参加3人を含む14人。話題提供は、「ご近所づきあいへのヒント」(熊谷邦夫さん)。熊谷さんは、自分が子どもの頃は大人に育ててもらったが、今は近所づきあいや助け合いが少ない。その背景には、「核家族化」「職住分離」「IT化による交流の変化」などがある。近隣でも「交流や助け合いの必要を感じない」「団地の管理は他人任せ」「子育てに必死のママと暇をもてあそぶ高齢者」が見られる。自治会がないこともあり、「みんなで一緒に暮らす地域」づくりに向けて有志14人で「住民の会」を立ち上げた。今日は、みなさんからヒントをいただきたい、と話しました。

フリートークでは、次のような話がされました。
自治会の役割が交流・親睦・福祉・諸問題の解決から、高齢者の生き甲斐、健康維持などへ変わっている/多くの地区では、若い世代を中心に自治会への拒否反応がある/自治会活動は停滞または消滅傾向にある/戸建住宅地区、集合住宅地区(賃貸、分譲)によって高齢化の状況や自治会活動が異なる/子ども会がコミュニティの核になっている地区もある/旧集落に隣接する新興住宅地では、回覧板とゴミ回収が自治会の役割であり、存在意義を感じない/コミュニティカフェなど、自治会を超えた活動の動きがある/

日本は、引き受けて感謝する社会から、まかせて文句を言う社会へと変わっている/日野原重明は「愛し合うこと・感謝すること・新しいことをはじめる」をめざす「新老人の会」を「立ち上げた/助け合おうにも、プライバシー擁護を理由に、独居老人の名前・住所等を把握・公開できない/新千里東町では福祉委員会が中心になり、非常時に備えた要援護者の登録・名簿づくりが進んでいる/「助けてほしい人」「助けられる人」の調査を検討中/自治会に入っていないが生きてこられた 。時々マンションのオーナーと水路掃除を行っている/自治会に入っていないが水路掃除をしているのは、自治会の原点では?/

地域の大人が子どもを育てようにも、「知らない人には気をつけよう」と学校が言っている/タテ関係(例:先生と生徒)、ヨコ関係(例:友だち)とともにナナメ関係(例:子どもと近所のおじさん)が大切と言われている/ひがしまち街角広場は、子どもが学校帰りに立ち寄って水をもらうが、あいさつなどを通じた大人とのふれあい・教育の場になっている/フェイスブックなどを通じて初対面の人と話す「コーヒーミーティング」を楽しんでいる/付き合いは近所ではなく、ちょっと離れたところがよい/交流を始めるためには、ニーズをどう掘り起こすかが重要/参加者に見返りがあること、喜ばれること、この程度でよいのだの事例を作ることが重要/ニーズがなければやめて良いのかの気持ちはある

次回の予定は、次のとおりです。
土曜日の朝、いつもより少し早く、ふらりとお出かけください。
 ■と き:2月2日(土)10時〜12時
 ■ところ:2階多目的スペース(カフェ横)
 ■テーマ:「まちの居場所」(永川裕樹さん)
まちの居場所・・・それは、ほかの誰でもなく、私たちみんなで作っていくものです。コラボもそのひとつです。コラボのこんな所が好きだな、もっとこんなところがあったらいいな、そんな話題でフリートークします。たくさんの方にご協力いただき、コラボがどんな場所かをまとめた成果をお話させていただきます。お気軽にご参加ください。
※永川さん(大阪大学)は、コラボについて研究し、卒業論文にまとめました。