_山城げんき村 神戸大学経済学部中川ゼミ3回生 演習田 はじめの四歩

実地演習4コマ目

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6月4日に神戸大学経済学部中川ゼミ3回生と、山城げんき村のみなさんが手植えした演習田、田植えからだいたい2週間がすぎました。

あの頃には咲いていなかった、アザミ(薊)の花が満開になっています。

これはノアザミ(野薊)で学名: Cirsium japonicumといって、キク科アザミ属の多年草になります。
花期は5-8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもちますが、まれに10月まで咲いているものも見られます。
特徴としては、花(頭状花序)が筒状花のみで構成されており、直径は4-5cmです。花の色は紫色ですが、まれに白色のものもあります。花を刺激すると花粉が出てくることがあります。そして総苞がよく粘ります。

またこのほかにモリアザミ(森薊)があり、学名 Cirsium dipsacolepisといっって、同じくキク科アザミ属の多年草です。
特徴は花期が9-10月の秋咲きで、上向きに3個程の花をつけます。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色でです。
総苞は粘りません。総苞片が極端に長く、とげ状を呈するのが特徴。

青森県津軽地方や青森市、東北町を中心とする東北地方や長野県の一部では、春先にアザミの若芽がスーパーマーケットに並び、食用として売られ、主に味噌汁の具として用いられているそうです。
新芽や根は、てんぷらなどにして山菜として食べられます。「山ごぼう」や「菊ごぼう」などといわれることもあり、味噌漬けなどの加工品として山間部の観光地・温泉地などで販売される「山ごぼう」は多くの場合、栽培されたモリアザミの根であることが多いようです。

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そしてこちらのトンボが演習田のまわりを飛んでいました。

シオカラトンボでしょうか?腹の表面に灰白色の粉をふいて青くなっているように見えますが、腹部が平たいように見えますね。

これはシオヤトンボで、春から初夏にかけてよく見られるシオカラトンボの仲間になります。大きさはアカトンボとほぼ同じで、平地から低山地にかけての水田、休耕田、池などで見られます。幼虫は、少し流れがあるような湿地を好むそうです。

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そしてこちらは、トノサマガエルです。

やはり朝来市の殿集落の演習田ですから、田んぼのカエルと言えば、トノサマガエルと考える方は多いでしょう。

ご期待にお答えできてよかったです。

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ちょっと見づらいかもしれませんが、オタマジャクシです。

どの種類のカエルのオタマジャクシなのかは、まだ判りませんけれども、後ろの足も伸びていないので、この演習田で大きくなったオタマジャクシでしょう。

このオタマジャクシは、雑食性なので演習田に生えてきた、雑草なんかの小さい芽を食べてくれるのです。ですから演習田の草取りは、オタマジャクシのお陰で現在のところは間に合っています。

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おゃ、こ、これは、 it’s a ピンチ!!!

神戸大学経済学部中川ゼミ3回生と、山城げんき村のみなさんが手植えしたお米の苗が、上の半分くらい齧(カジ)られていました。

そして田んぼには、足跡が残されていました。

シカの足跡のようです、皆がたいへんな思いをして手植えした苗を齧るなんて。なんてことを、、、。

でも大丈夫、お米の苗は丈夫ですから、根っこまでかじられたり、ほとんど食べられたりしない限り、秋までには立派な稲穂をつけてくれるはずです。