言葉や態度によって、巧妙に人の心を傷つける精神的な暴力。
これが「モラル・ハラスメント」です。
家庭や職場で日常的に執拗に繰り返し行われ、
相手の精神状態を次第に不安定なものにし、
ひどい場合は自殺まで追い込む、
「見えない暴力」です。
講師にお招きしたのは、
「NPO法人 女性とこどものエンパワメント関西」事務局次長の
井山里美さん。
CAPのスペシャリストとして活動されている他、
各地で講演、研修などiいろいろな活動をしておられます。
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加害者はたいていの場合、
権力(力、パワー)を持っています。
上司だったり、
経済力を持っていたり、
魅力的で、みんなの中心にいる人気者だったりします。
とても引きつけられる存在です。
そんな中、誰かをターゲットにし、
その相手を追い込んでいくのです。
周囲は、誰もそんなことが行われているとは思いません。
悪いのは、被害者の方だと思ってしまいます。
被害者自身も、自分の何が悪かったんだろうと思うわけです。
そして、支配され、コントロールされ、
自尊感情は無くなり、無力感にさいなまれるようになっていく・・・
学校の中で行われている“いじめ”と同じですね。
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講座では、「モラル・ハラスメント」がどういうものか、
そして対処法について学びました。
一番いい方法は、そこから“立ち去る(逃げる)”ことだそうです。
たとえ仕事を失っても
自分の心や命を失うよりはいいからです。
そして、加害者を変えることは、できないからです。
「砂漠の中にひとりでポツンといるようだった・・」
“無視”という陰湿なモラルハラスメントにあった少女が
教室に入った時の気持ちをこう表現した話をしてくださった井山さん。
少女の気持ちを思うと、胸が痛くなります。
まずは、正しい知識を持つこと。
気づくこと。
理解すること。
たくさんの学びをいただいた講座でした。
もし、被害にあわれている方がいたら・・・
「あなたは決して悪くありません。」
あなたはとても価値のある存在なのですから。
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