これからの地域の居場所の可能性(その1)

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■ 集まる人が「場」を育む
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この日のプログラムは
ボウル一つで簡単にできる米粉のケーキづくり。

テーマ決めから事前の買い出し、当日の進行
ケーキ作りの先生役まで参加者が自ら担う。

材料を計ったり、混ぜたりが始まると
「やらせて!」と作業に加わる子もいれば
マイペースにおもちゃで遊んだり
本を読んだりしている子も。

みんなで一緒に。
でも、強制ではない。

それぞれのできること
特技や興味関心、個性が
まあるく交じり合う時間が流れていく。

「まあるいじかん」というネーミングも
参加者が考えた。

スタッフの戸田江利香さんも
かつてはコミュニティ・カフェの
参加者のひとりだった。

平成20(2008)年
川西に引っ越して3か月が経ったころ
新聞の折り込みチラシがきっかけで
お寺の存在を知る。

自分の子どもと
スタッフの子どもの年齢が近かったこともあって
通うようになり
5年前からスタッフに。

布ナプキンや廃油石けん、味噌づくりなど
参加者が主体となって
「これやってみたい」を形にしていく雰囲気は
その頃からあったという。
(その2に続く)

(※市民活動センター情報紙の掲載記事を紹介します)

能勢電鉄平野駅からほど近い岡本寺(こうほんじ)。

本堂のそばに建つ小堂(しょうどう)に
小さな子どもとお母さんが朝から集まっている。

お寺を開放し様々な活動を行う
コミュニティ・カフェの一環として
この5月から始まった「まあるいじかん」。

もともとは未就園児を対象にした
「ちびっこ体操教室」を通じて知り合ったお母さんたちが
子どもの入園後につながりが切れてしまうのはもったいないと
自分たちのやりたいことを持ち寄って集まることになった。