食育と地産地消

本物とは、なんでしょう?
腐らない、いつまでも色の変わらない痛まない野菜果物はおかしくないですか?

子供たちが、自然の野菜果物に手の加えられたものが、普通だと思っているようでは、この国は滅ぶと思う。

鮮度の良い旬のおいしいものと、腐りゆく過程が分かるものを見せ、触らせ、少し口にさせてみればいい。

体験から「本物とは」「自分にとって安全なものか」を考えることになると思う。

腐るからこそ、食べ物を長く食べるために、昔の人が乾燥させたり、塩漬けにしたりと伝統食を編み出し、現代では添加物を考え使用し、善し悪しに関わらず良かれと思って様々な加工方法を編み出している事実さえ、現状では知らないまま、知らされないままになってしまう。

傷むからこそ、鮮度のよいうちにおいしく頂く。
鮮度を考えると遠くより近くの地元ほうがいい、近所なら傷んでも素早く食卓に上げられる。傷みやすい物を元気なうちに身近に手に入れられる。

腐るからこそ命を大切にいただく、
涼しいところに置いたり、干したり乾かしたりして湿気を遠ざける、おがくずや土の中におき、寒さから守る。

何が自分にとって安全かを考え、それを安心して手に入れ、いつまで食べられるのかを、自分自身で選び、決定することができるようになってほしい。
それが、食育だと キハラは思う。