共同購入のみかん

川西消費者の会で昔から堺(別所)でミカンを作ってもらっています。

おがくずだけの肥料で、草は小屋周りだけ除草剤を使っていますが、あとは人力での草刈です。昔有機農法をとなえた人があり、共同購入で支援した名残だそうです。
ミカンのつくり手も変わっていっていますが、老齢化に抗いながら頑張って下さっています。

川西市生活学校連合会 昔は沢山の学校が集っていたそうですが、私の入った時は中央生活学校・大和生活学校・南花やしき生活学校の3校だけになっていました。
ビスタ生活学校が出来、遍歴を終えて河野さんと木原の2人となって活動を続けていたころに、中央生活学校が解散し、向井、田中、田尻さんなどビスタに入ってこられ、木原が運営委員長になり「地産地消」をテーマに活動が始まりました。

他地域でもミカン農家などを支援する活動をしている田中さんは「食」「農」について沢山の「蘊蓄」を持ち、活動について適切なアドバイスをしてくれます。

農家の娘に育ち、消費者としての立場で見られるようになって、消費者協会や生活学校で「生産者の実態」と「消費者の実態」がかけ離れ、生産者も消費者も、流通・販売の方ばかりを見て、お互いを理解する機会もなく、疑心暗鬼で見ているのを知り、びっくりし悲しくなりました。
消費者として生産現場を知るものとして、信頼しあって安全な良質なものを安心して食べてほしい。知らないから起こす問題や食料廃棄など学びあえば片付くと思います。
ビスタ生活学校のメンバーの理解と協力を得て「地産地消」と「食育」に重きを置いて活動しています。

生産者は自分の子供を育てているように気遣い病害虫におかされないように見守っている。農薬をだらだらと掛けないし、農薬をかけるのを嫌がりかけないで済む方法を編み出してきている。朝夕なく働き、作物に合わせて寝る生活をしている。
しかし、作り方、育て方、生育環境、作物の特徴など生産者は、消費者に知らせることはない。それがとても残念です。

農業生産者の労働時間は、作物の価格に転嫁され無いので安価で手に入れられているが、転嫁できないからと作物を育てるのを怠るから疑心暗鬼にさせる。
堂々と転嫁できる策を編み出せばよい。消費者に周知させればよい。

今はJAが広報しているが、「売らんかな」で作物の特徴や生育状況など、生産者が基礎、常識としているところは知らせていないように思える。

消費者に「どのように育つか作ってみたらよろしい」と家庭菜園を進めているが、多くの消費者がプランターでさえ場所も、時間も自由にならないのを、広い土地に住む自営業は知らないのだろうかと首をかしげたくなる。
本職の農家としての自負があるなら、消費者に教えたり思い出させたりする方が、これからの「高齢化し、人が少なくなる時代」には大切だと思う。

ここ数年で大きく変わってきていますが、直売所は「立派に育ったものを投げ売り」するのではなく、「作物の特徴を改めて知ってもらう場」「努力を形にする場」にしてほしい。

消費者はプロの作る安全で安心できる新鮮な物を手に入れたいと思っています。
話し合った作り方で作られたものは安心して皮も実も種もすべて使い切れて幸せですよ。