ツキノワグマフォーラム2011 開催報告

去る2011年10月1日(土)〜2日(日)、香美町新屋にある尼崎市立美方高原自然の家”とちのき村”にて、『ツキノワグマフォーラム2011』を開催いたしました。

ツキノワグマが暮らし続けることのできる、自然豊かな地域ですので、交通の便は良いとは言えませんでしたが、たくさんの方にお越しいただきました。

全国各地から90名の宿泊参加と、近隣から60名程の日帰り参加にお越しいただき、スタッフを合わせると150名を超えるイベントとなりました。

(%緑点%) シンポジウム「ツキノワグマとの共存を考える」 1日目午後
第一部は「兵庫の森と人、そしてツキノワグマ」と題しまして、兵庫県森林動物研究センターの研究員3名に話題提供を行っていただきました。また、地元の声を届けていただくため、新屋集落の区長さんにもお越しいただき、現状と集落の取り組みについてご報告いただきました。

第二部は「ツキノワグマを地域の魅力にかえていく」と題しまして、他の地域において、クマとの付き合い方を模索されている例として、軽井沢町のNPO法人ピッキオの玉谷宏夫さん、広島県から栗栖浩司さんにご講演いただきました。また地元からは、但馬高原植物園の田丸和美さんと、とちのき村所長である田中誉人さんに、お話いただきました。

また、間の時間に、HIKARIさんとちゃ太郎さんによる、ミニコンサートもあり、命の大切さを歌っていただきました。

(%緑点%) 展示ブースでの交流 1日目午後
17団体の自然や野生動物に係る団体がブースで活動紹介などの展示を行い、熱心な情報交換が行われました。「獣害対策相談コーナー」などもあり、地元の方も参加されていました。また、地元にある『木の殿堂』にご協力いただき、クマの組み木づくりも実施されました。

(%緑点%) エクスカーション 2日目午前
40名程がクマの被害対策を行っておられる新屋集落へ訪問させていただき、20名程がクマの生息地のトレッキングへ、その他、クマ調査体験やツリーイングも行われました。