[「大人の本を読む会」と「宮澤賢治の会」

「大人の本を読む会」10月25日(火)10時〜12時

会場:篠山市民センター クリエイティブカフェ
取り上げる作品:吉村昭著「三陸海岸大津波」(文春文庫)

今回は津波についての本です。
実際に東日本出身の会員さんがいらして、支援に行った映像を観ながらの会となりました。

被害にあった場所の映像と本の内容で、津波被害の甚大さをつくづく感じました。

今現在、東日本で被害の真っただ中にいる方たちの様子をお聞きして、それでも、子ども達の明るい様子を映像で観ていると、将来にはものすごく明るい希望が必ずあることを信じられます。

そのために、今、大人たちは何をしなくてはいけないのか。
大人たちの行動を神様に問われているような、そんな気がします。

私たちは何ができるか。
そして、何をするべきではないのか。

この2つを考えたい。
そして、行動していきたい。

子どもは未来です。

「宮沢賢治の会」 11月5日(土)13時15分〜

取り上げる作品「土神ときつね」です

場所は市民センターカフェです。

賢治の世界を楽しみたい方の集まりです。

「土神ときつね」の内容は、

粗野だけど正直な土神と少々不正直(といってもだれでもかっこつけたい時はある。特に好きな人の前では・・)なきつねが美しいかばの木を間に葛藤するという内容なのですが、最後には悲劇が待っているのです。

会の初めと終わりには必ず童謡を歌うそうです。
今日の歌は「里の秋」です。

本当に久しぶりに歌った童謡は心に響き、それを口にできたことに感謝したいほど口に心地よかったのです。

口へのご褒美は続きます。

それから、40分ほどかけて「土神ときつね」を配役を決めて朗読します。

賢治の文章は口にすると美味しい甘いお菓子を口に含んだように、唇と声が喜びます。

美しい文章というものは、こういうことなのでしょう。
勉強になります。

朗読後は、皆で感想を言い合います。

皆、童話らしからぬ内容と終わりに、いろいろ考えることはあるのです。

こうして、90分ほどの会は終わりました。

今日は、私の口が久しぶりに言葉に堪能したと私に伝えます。
良い、とても良い会でした。