マヨ難民キャンプ アウトリーチ作戦

2010年1月からハルツーム郊外のマヨ難民キャンプでスタートした予防医学のプロジェクトをアウトリーチと呼んでいます。
エマージェンシーの医師と看護師が小児病院から遠い地区に住んでいる家族を往診するのです。
毎週土曜日に、毎回異なるエリアを選んで子供たちを診察し、予防と教育活動を行っています。
数日前に次はどこの地区を訪問するかを発表します。その日のうちにヘルスプロモーター(衛生教育担当の現地職員)がメガホンを手にバラックの間を回り、子供たちを診察に連れてくるようにと呼びかけます。
子供たちは全員栄養失調と心臓聴診のスクリーニングを受けます。厚生省と合意の結果、政府の予防接種専門医も同行し、必要なワクチン接種が済んでいるかどうかをチェックします。ワクチン接種が済んでいない場合はその場ですぐに接種します。
エマージェンシーの助産婦は妊婦のモニタリングを行います。

産前アシスタンス サービス : アデーレ

アデーレは産前アシスタンスがスタートしたと同時にやって来た妊婦の1人です。外来クリニックのクローディアが歓迎すると驚きと好奇心いっぱいの笑いが隠しきれない様子です。
アデーレは17歳。20ヶ月の男の子のお母さんで、これが二人目の子供です。アデーレは以前、エマージェンシーの小児病院に発熱で男の子を連れてきたので、我々のことをよく知っています。男の子はマラリアと診断され、数日の治療ですっかり元気になりました。二人目の子供の妊娠を知り、妊婦向けのチェックアップを受けるためにやって来ました。アデーレのほかに今朝は11人の妊婦が診察の順番を待っています。
臨月が近い妊婦もいれば、妊娠のテストを受けに来た人もいます。我々は各妊婦に9ヶ月の間に4回のテストを無料で実施します。このテストでHIV,梅毒、尿、便、血液型、膣のサンプルをチェックすることにより危険性を発見し、鉄、葉酸を投与したり破傷風ワクチン、マラリア予防などを行うことができるのです。

Newsletter di EMERGENCY n. 44 ・17 novembre