【DVD上映会『内部被ばくを生き抜く』〜プラザカフェ〜】
DVD上映会を篠山市民センター内クリエイティブカフェで開催します。
福島の原発事故から2年以上が過ぎましたが、未だ事故は収束せず、汚染水が漏れ続けるなど、そう簡単に内部被ばくへの不安を拭い去ることはできない状況です。
いろいろな、議論がある中、こういう考え方、取り組みもあるということを知っていただき、これからも自分のこととして福島に関わり続けていただければと思います。
ぜひ、お誘い合わせの上、ご参加ください。
■と き: 2013年9月28日(土) 15:00〜17:00(14:45開場)
■ところ: 篠山市民センター 1階 クリエイティブカフェ
■参加費: ¥800円(ワンドリンク付、上映料500円含む)
■内 容: DVD上映会『内部被ばくを生き抜く』鎌仲ひとみ監督作品
■主 催: 新しい風プロジェクト TEL.079-568-0926
E-mail.newwind★nkgw.info (★印を@マークに換えてください。)
HP(Blog): http://blog.livedoor.jp/newwind/ (こちら)
■協 力: 篠山市民プラザ
未知なる危機に備えて 監督 鎌仲ひとみ
2011年3月に起きた東北大震災によって原発が4つも爆発してしまった、その後の世界に私たちは生きている。大量の放射性物質が放出され、広範囲に拡散したことは解っているが、ではどれだけ出たのか実は正確な情報がない。放射性物質は環境に溶け込み、生態系に入り込んだ。呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部被ばくは、この時代に生きる私たち全員の問題となった。
これからいったい何が起きるのか、正確に予測できる人は実はいない。ただできることはありとあらゆる情報と可能性を吟味して、「命」を守る努力をするということだ。放射能は様々な局面で「命」の脅威となりえる。私たちは生き抜かねばならない、そのためのささやかな助けとなればとこの作品を作った。
グラデーションの世界
「内部被ばく」に関しては、低線量の放射線は安全である から始まってどんなに微量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説、異論がこの世界には存在する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。放射能汚染もまた、まだらなグラデーションを地上に描いている。
私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんでいる人々がいることを身をもって経験した。
そんな現場で実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた4人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけることにした。
年齢も経歴も違う4人の医師がこれまで内部被ばくに関して積み重ねてきた体験や研究は重なるところもあれば重ならないところもある。内部被ばくの影響は複雑で未知の部分も多い。
それでも、この4人の医師の声に耳を傾けることで情報が混乱する中でも、自分にとっての立ち位置を見定めていただきたい。
福島・二本松に生き続けることを決めた一家も登場する。現場の声を聞くことをまず一番に大事にしたいと思ったからだ。暮らし、家族、地域、など生身の人間の未来を配慮することなしに被ばくは語れない。どうやったらこの「内部被ばくの時代」を私たちは生き抜くことができるか、最前線で格闘する人々の声に耳を傾けた。