【 詩を楽しむ連続講座 「 オノマトペから詩を楽しむ」 】
3人の作家を取り上げて、オノマトペを入り口に
詩をもっと身近に楽しんでみましょう!
2014年
6月7日(土) 萩原朔太郎・・・・修了しました。
7月5日(土) 中原中也・・・・・・修了しました。
8月2日(土) 宮沢賢治
午後1時30分〜3時 (全3回)
●会 場: 篠山市立中央図書館 視聴覚ホール
●講 師: 細見和之氏(詩人。大阪府立大学教授)
●参加費: 各回500円(資料代・運営費等)
≪ 講師紹介 ≫
1962年篠山市生まれ。詩人、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。人間科学博士。
現在、大阪府立大学現代システム科学域教授。専門はドイツ思想。
学生時代から詩を書いていたが、本格的に書きはじめたのは1985年に大阪文学学校に入学してから。以来、思想研究と現代詩の創作を二本の柱としてきた。
『家族の午後』(澪標)で第7回三好達治賞受賞。
詩集、研究書のほか訳書など著書多数。
主 催: ささやま図書館友の会
連絡・申込先:福山和子 ℡・FAX 079-552-5845
e-mail : k-fulala★amber.plala.or.jp(★印を@マークにかえてください。)
「オノマトペから詩を楽しむ」 細見和之
「オノマトペ」というものをご存知でしょうか? 戸をドンドンと叩く、金づちでトントンと釘を打つ、といった場合の「ドンドン」や「トントン」がオノマトペです。
でも、オノマトペは音だけを表わすのではありません。はがきをドシドシお寄せくださいと言うときの「ドシドシ」、酔っ払いがフラフラ歩くと言うときの「フラフラ」は音ではありません。その様子を表わしています。そういう表現もオノマトペです。
日本語はオノマトペがゆたかな言葉だと言われますが、詩人や作家たちは自分独自のオノマトペを作りだして作品を書いたりしています。詩というとちょっと縁遠いと思っているひとでも、オノマトペを入口にすれば分かりやすいのでは、と思います。オノマトペにはしばしば、その作品の核が凝縮されたりもしています。
とりあえず、萩原朔太郎、中原中也、宮沢賢治を、それぞれ1回ずつ、彼らが使っているオノマトペに注目して、参加いただいた方と一緒に読んでみたいと思います。
さて、以下のオノマトペは、朔太郎、中也、賢治が実際に使っているオノマトペです。それが表わしているものを右の中から選んで、線で結んでみてください。
(1)のをあある とをあある やわあ (ア)古時計の鳴る音
(2)のんのんのんのんのんのんのん (イ)鶏の鳴き声
(3)とをてくう とをるもう とをるもう (ウ)稲扱機のまわる音
(4)ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん (エ)犬の吠える声
(5)じぼ・あん・じやん! じぼ・あん・じやん! (オ)ブランコの揺れる様子
どうでしょうか。それでは、解答は会場で……。
今回の連続講座、詩なんて、何十年前に教科書で読んで以来、という方こそ歓迎です。テキストはこちらで毎回プリントを用意いたします。
お気軽に、ぼちぼちお越しください。