人権啓発事業「行茶(傾聴)活動を通して」
本日11月5日(土)10時〜11時に、篠山市民センターで、NPO法人自立生活サポートネットワーク主催の人権啓発事業「行茶(傾聴)活動を通して」が、長楽寺住職足立瑞樹さんをお迎えして、開催されました。

「被災地の声に耳を澄ます」〜東北に寄りそって〜
震災直後から被災地に入り、被災者の方に寄りそいながら活動されてきた報告を、トピックに分けながらわかりやすい言葉でお話しいただきました。
○東北はいま・・・
○福島はいま・・・
○行茶活動(傾聴ボランティア)とは?
○行茶活動の目的と特徴
○被災地の行茶活動について
○四摂法「利行」

ごく普通の日常生活を送ることができなくなった被災地の方々と、「普通の時間を共有する」こと。
「行茶(ぎょうちゃ)」 一緒にお茶を飲みながら、心に寄りそいお話しを聞くこと。
同じことを一緒にすること。
例えば、カラオケ大会(これは人気があるそうで、終わりの時間を気にしなければいけないほど)、囲碁ボール、匂い袋作り、数珠作り、料理作り、など。
手品や落語などでみんなで楽しい時間を共有すること。
それが、「行茶活動」だそうです。
その他にも「文通プロジェクト」「電話相談」などもされています。
「文通プロジェクト」では、一人暮らしの被災された方と文通されていた方とが初めて現地でお出会いした時のことをお聞きして、「人は人と共に生きる」、そのことの素晴らしさを改めて感じ、感動しました。
とても良いお話でした。
人間の素晴らしさ、美しさ、そして、人は本来孤独なのだと、だからこそ、人は人のために生きると、忘れがちだけど、とても大切なことを、お話しをお聞きしながら見つめ直していました。
被災地の子どもたちが、「津波てんでんこ」という「津波ごっこ」をするのだそうです。
遊びの題材にするのは不謹慎だと言う声もあるようですが、子どもたちなりの津波への対処法なのではないかとのことでした。
子どもたちは未曽有の災害体験を遊びにして乗り越えようとしている。
その強さはどこから来るのか。子どもたちの強さを知りました。
知るべきことを知ること。
貴重な1時間でした。
安達瑞樹さん、ありがとうございました。
そして、主催された「NPO法人自立生活サポートネットワーク」さん、良い会をどうもありがとうございました。