『ことばと家族 in 丹波篠山』リポート

平成24年9月23日(日)
篠山チルドレンズミュージアム

『ことばと家族 in 丹波篠山』
細見和之氏「三好達治賞」受賞記念講演会&ことばのワークショップatちるみゅー

 「ささやまの ほんものアーティストとあそぼう!」の第4弾として招かれたのが、篠山市出身・在住の詩人 細見和之さんです。
 細見さんを招き、親子で楽しめるワークショップや受賞記念講演会が開催されました。

開会に先立ちミュージアムクラブのハーモニカ演奏があり、開会の後行われたのが、“みんなでつくろう篠山のうた”でした。
 子どもたちを中心にして、動物や自然の新しいオノマトペ(擬音語・擬態語)を考えたり、篠山方言やデカンショ節の新しい歌詞を考えて、それらを織り交ぜみんなで1篇の詩を作りました。

子どもたちが考えたオノマトペと篠山方言とデカンショ節が組み合わさるとどうなるか・・・

『みんなでつくる篠山のうたatちるみゅう

ゾウさん どこどこ どんどん
アリさん つぴつぴ
チョウチョウ ぱぴぱぴ ぴらぴら
カブトムシ ぎしっぎしっ がしがし
メダカは つるつる つゥいーつゥいー
カメさん のっそりのっそり こてこて

デカンショデカンショで半年くらす
あとの半年 あそんでオニゴする

お陽さん きらきらちちた・てっかてか
お月さん ふょーんふょーんこ・びかびか
小川 ゆらゆら さーらさら ざーあざーあ
山は しーん・ざわざわ・さわさわ・どかん
風が ひゅーひゅー びゅーびゅー
ふぶきは ぶるぶる ごーごーぞ

デカンショデカンショで半年くらす
あとの半年 テレビみてくらす

イノシシ どどどん どどどん・どどっどどっ・どしどし・とっことこ・さささ
黒豆 まあるるる・ころんころん・ぽろんぽろん
山の芋 にょうにょろん・めにょーんむにょーん・にゅるにゅる・めろーんめろめろ
お城は どーん ぐらぐら・ずっしーん・どっしん どっしん・じゃ じゃーん

デカンショデカンショで半年くらす
あとの半年 ゲームしてくらす。

ヨウサンオッテケ
ハヨシィーヤ
ナンジョ
ピット
ナンナン

デカンショデカンショで半年くらす
あとの半年 いろいろ あそぶ

ゾウさん どこどこ どんどん
アリさん つぴつぴ』

このような楽しい詩ができあがりました。

 その後、子どもたちに向けての絵本の読み聞かせと、細見さんの受賞記念講演が行われました。

講演では、細見さん自身の話や家族のこと、金子みすゞ、谷川俊太郎などや、ご自身の詩を朗読・解説し、詩や言葉を丁寧に皆さんに伝えていたのが印象的でした。
 詩は日常生活ではそれほど馴染みがないと思っていましたが、詩の内容や言葉は日ごろ使われている“ありふれた言葉や日常”の延長なのだと感じました。
講演の最後、サプライズ演出として、細見さんの奥様から細見さんへの花束贈呈にジーンときてしまいました。 
(リポーター:廣岡和哉)

【追記】篠山市民プラザのFacebookページでは、この記事関連の写真を31枚掲載しています。 ⇒ http://www.facebook.com/media/set/?set=a.229631273832318.51519.172719679523478&type=1&l=d77d64b347