風和通信116号(2012年10月号)の 紙面は以下のホームページからご覧いただけます。 http://www.npofu-wa.net/2012/09/25/paper116/ (こちら

■今月の主な内容は・・・

・365日、花のある暮らし。

・音楽療法にゲストが来ます♪

・みんなでちくちく…お手伝い募集中!

・風和の見学を通して−施設の地域化を考える−

・わがままに「さようなら」

・ふうわなくらし48 〜異国の丘〜

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 365日、花のある暮らし。

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 風和にはいつも四季折々のお花があります。床の間の生け花、
トイレ、手洗い場にも小さな一輪が飾られています。デイサービ
スの利用者さんはいつも「きれいやねー」と心を動かし、床の間
の生け花に正座して「うーん、よいなぁ」と感動される方もあり
ます。また風和を訪れる人も「ここはいつでもお花がありますね」
と誉めて下さいます。

 尚青流という、旧篠山藩主青山家の華道をたしなんでおられる
藤木喜代子さんは毎日のようにお花を生けて下さいます。山月流
の向井喜久代さんは毎月お花の会をして下さっています。

 風和では当たり前のようになっていますが、日々かわいいお花
を愛でることを大切にして、いつも瑞々しい心でいられたらと願
っています。

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 音楽療法にゲストが来ます♪

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 10月22日(月) 午後2時30分から

 ゲストに荒木祐子さん(ギター)、高谷優子さん(ピアノ)を
迎えて、なつかしい歌を歌ったり、楽器で合奏したり、すてきな
演奏を聴いたり・・・スペシャルな音楽の時間です。ぜひこの
機会にお越し下さい。

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 みんなでちくちく…お手伝い募集中!

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 毎週木曜日(第3木曜を除く)の手芸サロンでは、いま巾着や手さ
げ袋など大小いろいろな袋ものを制作しています。仕上げ、ミシ
ン掛けやデザインなどお手伝いして下さる方を募集しています。

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 風和の見学を通して−施設の地域化を考える−

 美作大学福祉のまちづくり学科 小村祐樹

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 風和の見学に行って、高齢者の生活を支える施設の役割が見え
てきたように思います。そもそもなぜ風和に興昧を持ったのかと
いうとCLC(全国コミュニティライフサポートセンター)のホーム
ページがきっかけでした。私は地域の中で施設が共存するために
は何が必要なのだろうかと考えていました。その時ホームページ
の風和の紹介文を見て強く惹かれました。そう思うと、すぐに電
話をしていました。

 風和に行かせて頂くと、家庭的な環境での生活をするというこ
とがなぜ必要なのかが分かったような気がしました。見学者とい
う立場でありながらその場にいる人たちと関わっていると、まる
で親戚の家にいるような安心感がありました。家庭のような環境
で生活している利用者さんが安心しているからこそ、このような
雰囲気が生まれるのだと思います。授業やゼミなどで小規模な施
設が生活していくうえで重要になると理解しているつもりでした
が、実際に風和で一緒に生活をすることによって「なるほど」と
納得できたように思います。

 お伺いした日の利用者さんの中には認知症の方がいらっしゃい
ましたが、認知症になってもいきいきとした暮らしができるのだ
と感じました。ある方は、昼食時になると配膳を行ったり、布巾
を洗いに行ったりと自分で役割を見つけて動いておられました。
自分に役割があることによりそこでの生活もメリハリのあるもの
になるのではないかと感じました。何かをされる立場ではなく、
何かをする立場になることで輝ける方もいることがわかりました。

以前から風和に来ていたボランティアの方のお話も聞くことが
できました。気が付いたら風和に来ていたということでした。私
はこの姿が本当にすごいと思います。施設はその施設で働く人、
利用する人だけのものではなく、その地域で暮らしている人みん
なのものなのだと感じました。さらに、近所の方々が気軽に来ら
れるというところも非常に魅力だと思います。自然にその施設を
利用するという本来の福祉施設の姿を見ることができました。
私が考えている施設の地域化ということが形として見えてきたよ
うな気がします。

今回の見学では風和にかかわる様々な方のお話を聞くことがで
きました。みなさんそれぞれ思うことがあり、やりたいこと、
行きたい場所として風和を選んでいるのだというように感じました。
本当に居心地がよく優しい時間が流れている場所でした。今後、
学校のゼミのメンバーにもこのことを伝え施設の地域化とは何か
考えていきたいと思います。

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 わがままに「さようなら」

 太平山龍蔵寺 住職 上阪法山

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 私たち一人ひとりは生活しながらいろんな変化に気づき驚いた
り楽しんだりしています。生きていて周りで変化する様子を時の
流れの中で実感できる身であることを喜ばずして 「早く、お迎え
が来てくれたらいいのに」というのは、年を経てもどこまでも
自分の立場を離れることなく自分中心にしか考えない姿、わがま
まの姿の最たるものであるでしょう。

人は生まれるときも、自分で場所や時刻を選びながら出てくるこ
とは誰もできないのです。同じように、死んで旅立つときも、
自分で時や場所を選んでいくことはできないのです。生も死も
いくつかの因果の関係がそろわなくては成立しない厳かな出来事
なのです。

 わがままをかなえてほしいと駄々をこねるよりも、いつの日か
死が訪れるまで、人とともに笑いしゃべりあい、喜んで過ごし、
たくさんの感動を持てる生活をしてほしいのです。あなたが人の
ために生きるのをあきらめないとの姿勢は「あなたの生き方が周
りの人に示唆を与えることに通じている」のを知ってほしい。

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 ふうわなくらし 48 〜異国の丘〜

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たくみは音楽が大好き。歌うことも好きだしみんなが歌っている
と踊りだしたりして盛り上げて(?!)くれます。先日の音楽の
時間に「異国の丘」を歌った時にTさんが「徴兵で千島へ行った
が父親の死で内地へ帰れた。でも、あのままいたらシベリアやっ
た。」と話して下さった。青春は戦火の中にあった時代。時空を
超えて共に今を生きる私たちができることはお話をできるだけた
くさん聞くこと、そして子どもたちに伝えることだと思う。二度
と戦争が起こらないように。(千尋)

■平成24年度 賛助会員・協賛団体の加入・更新のお願い

 *協賛団体一口3000円
 *賛助会員一口1000円
 *協賛広告年間《12回分》5000円
 *振込み先:郵便局 NPO法人風和 14380-70801431

 ご支援賜りますようお願いいたします。

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