10月21日、京都のイタリアンレストランDivo Divaで開催されたBack Home Tomorrow上映会のご報告から...

定員35名、初めての試みでもあり目標は30名でスタートしたのですが、嬉しいことに瞬く間に満員御礼になり、スタッフのスペースさえもなくなってしまうところでした(笑)。当日は快晴だったため、店内の照明をOFFにしても画面が明るくて見づらかったかもしれません。当日来てくださった皆様には大変申し訳ありませんでした。また、終了時間の2時30分を大幅にオーバーしてしまったのですが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

鑑賞後のアンケートのコメントの一部をご紹介いたします。

−今や、紛争や戦争は大小併せれば世界中、毎日のように起こっています。私たちはこのことに慣れてしまい、鈍感になってしまっていると思います。少なくとも子供たち、一般の女性はこれらの惨禍から守ってやらねばならないと思います。

−大人の引き起こす醜い戦争の犠牲者の多くは子供です。人間の恐ろしさを改めて感じると同時に、逆境にあっても連帯感を持って生きていく子供たちの姿に感銘を受け、救われる思いも致しました。

−私たちの平和で恵まれた日常生活の中で忘れられていた悲しい事実を今日、目の当たりにして心揺さぶられました。無力な私に何ができるのか?これから、私も少しずつ協力させていただきたく存じます。

また、当日はTシャツなどの売り上げで22,500円が集まりました。当日、手作りグッズの売り上げを寄付いただいた方、オカリナの演奏で会場を和やかなものにしてくださった方、事務局のお手伝いいただいた方、特別メニューを提供して下さったDivoDivaのシェフ及びスタッフ、関係者皆様のご協力に深く感謝いたします。

今年度の目標額は200,000円。3月末までにあと135,580円です!

続いて10月28日には神戸医療福祉専門学校三田校の学園祭で、義肢装具科1年PO3-1 の皆さんもBack Home Tomorrowの上映会を開いて下さいました。

−紛争地で多くの方が手足を失う現状にショックを受けました。技師装具士として自分のできる貢献を考えていきたいです。なにか力になれることがあれば協力したいと思います。

−こういった映画を観るのは初めてで、非常に強烈な印象がありました。こういう機会を与えてくださったことに感謝しています。設立された病院の設備のよさに驚きました。

といった感想を寄せていただきました。

義肢装具士や理学療法士、救急救命士などの専門職を目指して勉強されている学生の皆さんとエマージェンシーに、将来世界のどこかで接点があるかも知れませんね!

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スーダンにある心臓外科病院(通称サラーム センター)の写真を見て、あるイタリアの医師が「自分が心臓の手術をすることになったら、サラームセンターに連れて行ってくれ。」と言ったのは有名な(?)実話です。

患者を無償で治療(ケアー)するのはもちろんですが、私たちはやると決めたら何事も最新のケアー(注意)を払ってやります。

病院の建設も然り。庭の手入れだって怠りません。現地の伝統や技術を尊重しつつ、エネルギーの問題にも手抜きはしません。

サラームセンターのインターナショナルスタッフの宿舎は97個の使われなくなったコンテナーを住居に改造しました。できあがったのは快適かつ太陽エネルギーを最大限に利用した建物です。そのエネルギーの有効利用を称え、この宿舎はミラノで3年ごとに開催されるトリエンナーレ”イタリア建築ゴールドメダル(Premio Medaglia d’oro dell’architettura italiana)”という催しにおいて「緊急時と建築物」というテーマで審査員より特別評価をいただきました。

Medaglia d’oro all’Architettura Italianaは11月18日までミラノで開催中。