近ごろ、群知能と言う言葉が気になっています。
渡り鳥の先頭交代、新巣の最適地を仲間に教えるハチのダンス。すごいなと思います。
彼らは、単純な行動を同調させることで群れとしての秩序ある行動を司り、個々の能力の単純和
を超える結果を生み出しています。
彼らは、自分が群れの一員として応分の責任を負うこと、その責任はみんなで負担しなければや
り通せない程過酷な仕事であることを知っている。責任を負う際、群れの心を一つにすること
が、合理を超えた結果を起こすことを知っている。
群知能は行き詰ったといわれている資本主義に対する警鐘として非常に大切なのではないか。
資本主義の仕組みは自由競争と言われているが、勝者だけが生き残った世界が競争以前の世界
よりよい世界だと証明されているわけではない。
極端な話をすれば、賄賂がまかり通る国で善人と悪人が競争したら悪人が勝つだろう。
最初は貴族以外の普通人も社会参加できるといった夢から始まった資本主義も、エンロンやリ
ーマンブラザースの末路、99対1格差ウォーズの現状報告をみたら、行き詰っていると思えて
ならない。
差別、暴力、戦争…
資本主義が長く続いたことで、現代人の群知能はかなり衰えてしまったのではないか?
命は本人だけのものではなく、群れのものでもあるということ。
今、群れのために必死で頑張っている仲間がいること。
今、疲れて交代を求めている仲間がいるはずということ。
人間は全て応分の責任を持つということ。
群知能はそんなことを教えてくれているのではないかと思います。
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