終わってしまいました。「トーキョーグール」。僕は好きだったんですよ。おとなしくも狂気を植え付けられたグールと人間のハーフの主人公、金木研、正義の名のもとに暴力をふるう人間。ヴァンパイアと、ヴァンパイアハンターのような、グールとグール捜査官の関係。ダークファンタジーとしての珠玉の名作だと思っていたのに、連載、突如終了してしまいました。しかもバッドエンディングで。。
別に現代の何かを風刺したわけでもない、純粋なエンターテイメントだったと思います。アニメも好評だったのに。ネタバレになりますが、主人公が死んだんじゃあどうしようもない。外伝は山ほど作れそうな広がりのあるストーリーでしたが、数ある伏線を回収しないままエンディングとは。。人気絶頂の時にこの終わり方をするなんて、作者も頑固ですね。週一回の楽しみの一つが消えてしまって悲しいです。
突然漫画の話を切り出しましたが、僕は本をあまり読みません。漫画ばかりです。僕にとっては、この少し足の早い秋も、漫画の秋です。実は毎週楽しみにしている漫画がもう一本ありまして、タイトルを「刃牙道」といいます。格闘ギャグマンガ?なのですが、これの設定がとても面白くて突拍子がないんです。只今は、バイオテクノロジーで現代に復活した宮本武蔵と主人公の少年が闘っています、笑。
そして、僕の読むのは少年誌だけではありません。少女漫画や女性向け漫画も読みます。少年漫画はとかく闘いに終始しがちです。最初は面白かった漫画も、すぐに編集のテンプレートに乗っかり、回を追うごとに闘いのカラーを強くして、人気が上がるほどつまらなくなっていきます。それで少女漫画に流れるのですが、少女漫画は少女漫画で、とかく恋愛に終始しがちです、笑。どちらもどちらですが、こちらでおもしろかったのは、「姉の結婚」「となりの怪物くん」です。どちらも短絡的な女性の理想が描かれているのですが、まず絵がきれい、これだけでも買いです。さらに、どちらも<欠点>のあるできすぎた主人公たちが、コミカルに立ち回ります。姉の結婚の主人公はアラフォー女子、となりの怪物くんの主人公はコミュ障JKです。しかしどちらも才色兼備、美人で才能があるというとても都合のよい設定なのです。でも、物語にもそこそこ深さがあって面白いのでよかったら手に取ってみてください。
文化の秋といいますが、最近市民権を得てきた深夜アニメや劇場アニメも僕は見ています。単にオタクなのですが、最近のアニメは本当に絵がきれいです。特に今季放送中の「残響のテロル」は絵が巧いです、話はちょっと暗いのですが。あとは、新海誠監督の「言の葉の庭」という短編も美しいです。センチメンタルすぎるところはありますが、描画は秀逸です。絵を見るだけでも楽しめますので、皆さんもよかったら、アニメの秋、漫画の秋を楽しんでください。僕もアラサーになり、障害の関係もあって感性が鈍ってきていますが、ちょこちょことこれらのエンターテイメントを楽しんでいます。思春期の頃は、朝日を見るだけでロマンに浸れましたが、笑、今はさっぱり、心象に生きた風が吹いておらず、何を見ても聴いても、心が動くということが余りありません。さみしいことです。自身の感性を新鮮に保つためにも、今どきのエンターテイメントに触れることは意義のあることかもしれませんね。もとより、胸に抱いた心象風景も、幼いころから見てきたアニメや漫画、ゲームの影響によって形作られた部分も少なくないと思います。いい年をした大人が、、と言わずに、できることなら、楽しめるものは楽しめるうちに、楽しんだ方がお得ですから、是非そうしてみては如何でしょうか。
ところで僕は田畑のあるような田舎に住んだことがありません。ですから、映画「耳をすませば」にあるように、故郷はコンクリートロードであり、集合住宅に普遍的な郷愁を感じたりします。日が暮れて、ぽつぽつと窓辺に灯りの点るころが、僕的ゴールデンタイムです。
僕は結婚もしていませんから、父母が亡くなれば孤独の身です。そんな僕が夢に見るのが、集合住宅で暮らすごく平凡な家族像なのです。秋ですから、特に物思いにふけってしまいますね。まぁ、ばらつきのある話となってしまいましたが、今日はこれくらいにしておいてあげます。長文お読みくださった方、ありがとうございました。
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