建築を「鑑賞」するという行為

みなさん、こんにちは。
先週の日曜日、西宮市の神戸女学院へ重要文化財を見に行ってきました。
といっても展示物ではなく、神戸女学院のキャンパスに在る12棟の建築物が重要文化財の指定を受けており、それらの外観・内部の一般見学ツアーに参加したわけです。
見学したのはそれらのうちの講堂・総務館・文学館・図書館・理学館・ソールチャペルになります。どれも甲乙つけがたい魅力と趣があり、細部にまで行き届いた「美意識」「芸術性」の高さは目を見張るものがありました。
特に図書館の閲覧室の天井装飾と、ソールチャペルの採光とそれを生かした蝋燭形のステンドグラスなどが印象に残っています。また、それらの建築物に囲まれるように中庭と噴水があるのですが、空間デザインがゆったりしており、そこから見える空の高さ・広さに目をやるのも一興かと。
これらの建築物の設計、及びキャンパス全体のグランドデザインを手掛けた
W.M.ヴォーリズは他にも関西学院大学上ヶ原キャンパスをはじめとする学校や教会、商業施設の設計にその足跡を残しており比較的多くの建物が現存しています。
見学の際にいただいたパンフレットによると、ヴォーリズは神戸女学院のキャンパス設計にあたり、「美しい心を育むための品格ある建築」を目指したとされるようです。この言葉は、彼の主だった建築作品を(実際に及びメディアを通して)見ていく中で、1つのプリンシプルとしてそれらの中に通底しているように思えてきます。
かれこれ15年くらい建築を「鑑賞」することを趣味としていますが、今回貴重な機会を得て、建築を見る「面白さ」を再認識できました。
何気ない街中の建物にも、意外な面白味が宿っているかもしれませんよ。

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