今年も和歌山市森林公園で植樹祭が開催されました。地元の子どもたちやキノピーまでも参加しました。関西空港土取の影響で加太湾は徐々に生態系を変えつつあります。どうしてでしょうか?森の木々は多くの生き物の命を育んでいますが、もうひとつ大きな働きがあります。それは保水力です。山は空気の上昇気流をつくり、雲を発生させ雨を降らせます。その雨は直接地面に降り注ぐことなく、樹木の葉を伝い、幹を伝いゆっくりと地面にしみ込みます。ゆっくり保水された雨水はゆっくり山のミネラルを吸収し、川や海へと流れます。また湧水となって湧き出てきます。そのミネラルにプランクトンが集まり、それを捕食する小魚が集まり、それを捕食する中型魚、大型魚そしてその死骸は微生物が分解し、食物連鎖が成立するのです。この連鎖が途絶えた時、海は死にます。そして最後に人間にもその影響は及んでくるのです。小さな活動からですが大きな自然の本質を伝えていきたいですね。(高橋)
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