皆さん、こんにちは。師走に入って慌ただしいですね。そんな時ちょっと和歌山城の
案外知られていない所を、語り部クラブがご案内します。
公園前のバス停を通り、一の橋を渡ります。大手門を入り100㍍程行って、左側の石垣に刻まれている「桃の刻印」です。
船の乗り場に行くまでの、そうですね1㍍80㌢位の高さで柵より2㍍位手前にあります。昔は直手前に建物があり、目立たない代わりに風化が進んでいなかったので分り易かったようです。
「桃の刻印」の事は良く解っていません。天守閣の瓦にもあるので、一種の厄除けではないかと考えられています。またそれか鬼門ではないかととも言われています。
表坂や裏坂の方から来ると、この虎の座像がありますねこちらを目印にしてもらうと、直
北側に進み突きあたりの石垣を右側に進むと、「桃の刻印」のある場所に行きます。
もう少し詳しく言いますと、先ほどの虎の座像から北側を見る場面です。こちらも是非
覚えておいて欲しい所です。何故かというと、和歌山城の石垣の3代の歴史が刻まれているのですよ。
先ず右側と左側の石垣は、「切込みハギ」と言います。花岡斑岩を使い、徳川後期に作られたものです。(改築、修理を含む)続いて奥の突き辺りの石垣は「打込みハギ」と言います。和泉砂岩を使い、浅野・徳川初期に作られたものです。もう一つは後ろを振り返って頂きますと見える石垣が「野面積み」と言います。緑泥片岩を使い、豊臣・桑山時代に作られたものです。
暫くは我々和歌山市語り部クラブも大きい行事がありませんので、随時この様な記事を
書いていこうと思っています。