冬は枯れ野・・・と思いきや、野にはけっこう緑の草が生えてますよ。
中でも、ひがん花(彼岸花、まんじゅしゃげ)は、箕面の冬の田んぼの畦(あぜ)の所々で青々とした葉っぱを見かけます【写真】。
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濃い緑の細い葉の真ん中に白っぽい筋がスーッと入っているのが、目印です【写真】。
ひがん花は9月下旬のお彼岸の頃に突如としてスックと伸び、一斉に真っ赤な花だけを咲かせます。この時、葉っぱは全くありません【写真】。
しかし、花が終わってしばらくすると葉を伸ばし、冬の厳しい寒さと弱々しい日光の中、がんばって栄養を蓄え、春 他の草が旺盛に茂り出す頃に姿を消します。
そして、お日さまが輝く夏の間は、地面の下でひそかに寝ています。
花の強烈な印象とは裏腹に、競争の激しい夏舞台を避け、冬の厳しい気候のもとでひそやかに生きる草花といえるでしょう。
あるいは、冬のストレスを、秋の開花の時に爆発させるのでしょうか?
まあ・・、生き抜く知恵というか、裏技の巧みさというか・・・。
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最近、この花は全国的にめっきり減っているようです。
田んぼで大型の農業機械を使えるようにするため、大土木工事を行うほ場整備が進んだからです。
でも、箕面の田んぼでは、この花がまだあちこちに残っています。
都市近郊の箕面ではほ場整備が行われていないため、昔ながらの田んぼが残り、ひがん花も残っているからです。
お天気のいい日には、冬の田んぼを散歩してみるのもいいでしょう。
(写真は、いずれも箕面市西宿や石丸の田んぼで、花=9月、葉っぱ=12/29撮影)
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