つなプロでは、3月28日から5月1日まで、5週にわたって
宮城県内のほぼすべての避難所を巡回訪問し、アセスメントを
通じて拾い上げたニーズを専門団体等へつないで来ました。
(活動のレポートは、こちらを参照)
震災発生から2か月を経過し、避難所の統合や、仮設住宅への
入居も進むなど、避難者の避難環境も徐々に変わってきています。
こうした状況を踏まえて、巡回訪問型の活動を一区切りをつけ、
5月20日以降は、宮城県内10か所程度(おもに北部地域)の
避難所などを拠点として、その運営をお手伝いしながら、
ニーズの把握と、地域の方々との接点づくりを進めてきました。
その避難所の状況の概要をまとめた分析を、下記に添付いたします。
今回のデータ分析は、これまでの定量的なデータの分析とは違い、
定性的な内容となっていますが、ぜひじっくりご覧いただき、
みなさんの支援活動の基礎資料としてご活用ください。
また、再三のお願いではございますが、以下の点について、
ご留意いただけるよう、重ねてお願いいたします。
つなプロの避難所のアセスメントは、あくまで、少数ながら
特別なニーズを持つ方の状況悪化を防ぐために、その発見や、
適切な支援とのつなぎのために開始し、これまで継続しています。
しかし、被災者の方々が置かれた基礎的な状況を把握することが、
特別なニーズの有無にかかわらず、重要であるため、
避難所の環境や物資などの状況についても、お話を伺っています。
このように、私どものアセスメントも、この添付ファイルの分析も、
特定の避難所や自治体の状況や対応について指摘するのでは
ありません。
あくまで、少数者のニーズを把握し、それに対応する「つなぎ」と、
全体的な傾向の理解の促進のために行っているもので
あることを、十分にご理解ください。
そのうえで、避難所や被災者の方々の状況が、より速く
効果的に改善されるために、ご活用いただけることを
お約束いただいたうえで、お読みいただくよう、
お願いいたします。
文責 赤澤(つなプロ事務局長)