9月9日 清心会メンタルクリニック医師 石島正嗣先生をお招き
して、学習会を開きました。

 当初15名位参加者があれば良いと思っていましたが、新聞等
に案内を載せてもらったおかげで27名の参加がありました。
(お父さん7名,お母さん20名)

前半の約1時間は、ひきこもりの人の診察から見えてくるひき
こもりの原因・誘引、その人の心理状態や思考パターン、対人
恐怖症の種類等を分類し、そこから回復させるための処方や
援助者の心構えについてのお話がありました。

後半の約40分間は、質疑応答の時間とし、司会者のうまい
リードによって8名の方が、自分の子供の場合についてどう対処
すれば良いかという質問をされました。

 いずれのケースでも先生はご自分の経験から一応の対処方法
を丁寧にお答え下さいましたが、こうすれば絶対という答えは簡単
には見つからず、思考錯誤しながら探すしかないとのことでした。

 これらの先生のお話の中で特に印象に残ったのは、
1.母親は子供に対してしゃべりすぎる。2分以上はしゃべらないこと。
 また逆に父親はもっと積極的にかかわること。ただし会話は当たり
 さわりのない世間話だけにしておくこと。

2.昔と違って今の親も子も大学行って会社に就職するのを当たり前と
 思っていて他の選択肢を持っていない。そのため途中でつまずいたとき、
 進む道が閉ざされてしまう。

 すべての人が100点取れるわけではないので、90点でもいい、85点
 でもいい。その人の長所を認めて伸ばす方向に向かわせることが
 大事である。

 近所に「ふうてんの寅さん」のような人がいてくれたらなあ・・・・・・
 以上 (石塚 記)