今日の参加は4組の夫婦と1人のお父さん そして1人のお母さん
の計10人でした。

 皆さんにお話しを伺っても、「子供には目立った変化はない」と
言われる。ひびき会は親の居場所で良いと言いつつも、本当に
それだけで良いのかと考えてしまう。

 子供がひきこもって間のない親は、「子供を元に戻してもらえ
ないか。元に戻す方法はないか」 と言って来られる。「そんな
うまい話はありません」 と言うと、直ぐ来られなくなる。

 それでも中には頑張って、他の親御さんの話を聞いて、何か参考になることはない
かと、「ひきこもりなるもの」 の勉強をされる方もおられる。

子供をひきこもりから助け出すのは親の役目で、我々はその親をサポートする役だと
思っているが、来られない人にはなすすべがない。

 最近は、10歳以下でも不登校の子が増えていると聞く。もちろん持って生まれた
性格もあると思うが、やはり家庭環境や両親の育て方が、一番影響していると思う。
原因探しはするなとよく言われるが、その親にしてその子ありではないかと
思っている。

 親が変わらなければ子は変わらないとか、親が変わった分だけ子は変わるとか
言われるが、これもそのとおりだと思う。子供の不登校やひきこもりは、親の生き方
を問うているのだと思う。

 しかし、数十年間この世で生きてきた人が、価値観を変えるということは簡単では
ない。いや絶対出来ないのかも知れない。がしかし子のためにはやらねばならない。

 人は他人の話を自分のいいように解釈して聞く。都合のいい所だけを聞く。実に
勝手な生き物である。自分は変わらずに子供だけを変えようとする。

 ひびき会もスタートして10年以上経った。設立当初から来られている人もいる。
何をしに来られているのだろうか? それは多分 「あなたのやり方は間違ってないよ」
と言ってもらうため、すなわち自分の生き方を肯定してもらうためではないか。

 ある時 「大人でもまずほめないと変わらないわよ」 と言われたことがある。人は誰
でも他人から 「あなたは間違っている」 と言われると良い気はしない。しかし私には
思ったことをズバズバと言うところがあった。

 「私は長年子供と向き合って来て、このやり方しかない。この方法が正しいと思って
やって来ている。その家々の事情があり、他人にはわからなくともこの方法しかない
んです。」 と反論される。

 でも子供は世に出て行かない。親の対応がどこか間違っているのでは? と他人
の言葉に少し耳を傾けてもよいと思うのだが、これが中々難しい。

 しかし、非力な私が大きなことを望んでもしかたがない。「ひびき会」 は存在する
だけで意義があるんだと思うことにしよう。

 今回は長々と私の愚痴を書いてしまい、申し訳ありませんでした。 (石塚 記)