参加者は、2組のご夫婦と、2人のお母さんの6人であった。
今日は本会にとって久しぶりにうれしいニュースがあった。
大学卒業後就職でつまずき、それ以来自分のやりたいことには
毎日でも出かけるが、仕事には就こうとしなかった長男が、
10年かかって、やっと派遣で1ケ月契約の仕事を始めたとのこと。
何はともあれうれしいことである。
このご夫婦は、長年大学教授のカウンセリングを受けたり、あちこちの講習会や
相談会に行って良く勉強をされていたので、やっと報われたという感がする。
お母さんの話によると、「以前から自転車で、コンビニやゲームセンター、ボート、
競馬、等々に毎日出かけていたが、親との会話は全くなかった。何か聞いても首を
縦か横に振るだけだったのが、昨年秋頃、彼の携帯電話が壊れたのを切っ掛けに
親子の会話が出来るようになり、今年初めにスマートフォンを一緒に買いに行った。
これが気に入ったようで、ドコモへ使い方を何度も聞きに行き、得た情報で行動範囲
が広まり、そうなると身なりも気になり出したのか、散髪に行ったり、服を買ったりし
始めた。
これならと、自分も通っている大阪市の委託を受けて”ひきこもり相談や就職支援”
をやっているNPO法人へ行くことを勧め、そこでパソコンの講習も受けるようになった。
そのうちどこかで求人広告を見たようで、近くの派遣会社に登録し、働くように
なった。」とのことである。
遊びでもいいから自分から外に出て、社会と接点を持つということは大事なこと
のようである。 (石塚 記)