1993年にスタートしたTIFAのネパールプロジェクト。
日本社会の多文化共生と地球規模の多文化共生(平和)とはつながっていると考え、地域での国際交流活動とネパールでの女性と子どもの支援活動とを併行して進めてきました。
このプロジェクトは、1993年10月のとよなか国際ネットワークまつりで、ネパールから来ていた農業研修生のMrs.Ratna Dhungelと出会ったことから始まりました。
1995年、ネパールの田舎シンズリ地方にトレーニングセンターを建て、識字教室や洋裁教室、手工芸や衛生・栄養の指導等を始めました。
1999年度より、もうひとつの活動として 「TIFA子どもの家 (Girls’ Happy Home)」 の運営を始めました。これは、紛争や貧困のために孤児となり、悲惨な運命が待っている女の子たちが共同生活をする場をつくり、自立できるまで育てる活動です。
子どもの家で義務教育を終えた子どもは自立して行くことにしていますが、もっと勉強を続けたいという子どもに対して、2005年度より「奨学金貸与」制度を始めました。
その後2007年にドダウリ村の人たちの要望を受けて、建設資金を提供し「毒蛇診療所」(後ドダウリ村診療所と改名)を建設。2008年より医師・看護師を派遣し、現地NGO・HANDSを支援するかたちで運営支援をしています。
2009年度には、診療所の2階を増築。地域の女性のためのヘルスセンターが完成しました。
また、子どもの家の子どもたちだけでなく、経済的理由で学校へ行けない子どもに奨学金を提供する事業も始めました。
そして2010年度より、カトマンズ市内および郊外での、女性の自立支援および子どもの教育支援事業を現地NGO・自立会に協力して進めています。
さらに2010年度後半には、子どもの家の卒業生を対象とした自立支援プログラムをスタートしました。現在、昨年10年生を終えた4人が職業トレーニングを受けています。
設立12年目を迎えた子どもの家では、施設運営は地域の人達が自主的に行い、日本からは里親会員・後援会員等からの支援を中心に、側面から応援しています。