医療と自然体験活動の協働プロジェクト・第一回検討会(6/3)-NPO法人ねおす

本日は、北海道認知症啓発キャンペーンのひとつ、NPO法人ねおすのプロジェクト「医療と自然体験活動の協働プロジェクト」をご報告いたします。

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NPO法人ねおすは、「自然と人・人と人・社会と自然のつながりづくり」、「北海道らしい自然体験文化の創造」をミッションとし、北海道という自然資源を活用した持続可能な地域マネージメントを行うNPO法人です。札幌に本部、道内各地に拠点を持ち、職員スタッフが地域に居住して自然体験型環境教育やエコツーリズムの振興、地域内の交流、地域外からの交流人口創造などを行っています。

現在、日本では高齢化社会の到来にともない、高齢者の介護や認知症の人のケアが大きな社会問題となっています。この解決のためには、家族や介護関係者だけではなく、様々な役割を社会で担う人材が高齢者に関わり支える社会の創造が必要です。

そこで、ねおすは自然体験活動や、ネイチャーガイドを行ってきたノウハウとコミュニケーション力を活かし、認知症や高齢者を対象にしたプログラム(ケア活動)を展開するためのプロジェクトをスタートしました。こちらのプロジェクトでは、関わる人材育成のカリキュラムづくりと、認知症の人への自然体験活動のプログラムの開発と提供、医療機関と連携した医療的効果についての分析などを行う予定です。

なお、今回のプロジェクトでは、医療機関である寿都町立寿都診療所の協力をいただき、黒松内町と寿都町の認知症の人や高齢者を対象に事業を行うことになりました。医療や福祉機関との連携により応用開発することで、認知症の人に対する医療的なケアが可能になります。また、インストラクター(指導者、ケア担当者)を育成する、人材養成プログラム(研修)を開発することで、地域のコミュニティが認知症の人を支える仕組みのモデルづくりを目標としています。

 当プロジェクトの活動としては、6月3日(金)に寿都町立寿都診療所をたずね、中川所長をはじめとするスタッフの皆さん、寿都町地域包括センターの皆さん、エーザイ、電通PR、北海道NPOサポートセンターとの打合せを行いました。

こちらでの打合せでは、簡単な事業開始の経緯の確認と自己紹介を行い、プロジェクト内容について話し合いました。報告としては、実際のケア・プログラムの実施を、ねおすが運営とコーディネートを担っている「黒松内ぶなの森自然学校」のスタッフが行うこと、また、ケア・プログラムを行うための人材育成カリキュラムを年度内につくりたいという説明を行いました。こちらのケア・プログラムの開発については、そのテキストの原型作りをつくることを目標とし、冬には研修会の施行を行う予定です。

 現在は、プロジェクトの導入部分として、自然学校のスタッフが高齢者の方々との関わりに慣れることから着手しています。6月中旬には、寿都町地域包括支援センターが開催している「にこにこ教室」にスタッフが参加し、高齢者の方々の実際の生活についてお聞きしたり、自然学校の紹介などを行ったりしました。「にこにこ教室」とは、月に一度の老人クラブにあわせて薬剤師や管理栄養士、保健師による講話や体操などを行うイベントです。教室の開始前には「みんなの体操」を、終了後には保健師による血圧測定や健康相談を行っています。

今後は、7月に札幌で開催される「第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」に参加し情報収集を行う予定です。

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他の実施団体につきましても、今後、随時更新いたします。(北海道NPOサポートセンター)