(写真は猪名川天文台・兵庫県川辺郡猪名川町柏原)—>
2011年9月23日
『もっと元気にな〜あれ』(その1)
「まちおこし、リーダーに共通するものは」
人は常に幸せであることを願う。求めるモノが高ければ高いほど遥か彼方を見つめ、それを求めて遠くへ行きたがる。しかし、求める宝モノは、意外にも近いところにあるものだ。平穏無事に過ごす日常が、かけがえのない幸せだとはなかなか気づかない。さすれば、我が町にも未だ知らない素晴らしいモノがあるはず。
さて、私の手許に、「きんりんウォーク」と題したA4版、50頁の冊子がある。最近、隣町の猪名川町に住む知人から譲り受けたものだ。冊子には、町の幹線道路から離れ、自然を楽しみながら歩く、28コースの散歩道が紹介されている。コースごとの行程図のほか、地域の歴史や点在するお寺や神社の由来、さらには散歩道からの風景写真などなど。地域再発見。この小冊子を片手に、実りの秋の田園風景を楽しみながら歩くとするか。
ところで、2009年7月15日から8月4日まで、朝日新聞の夕刊に、「ニッポン 人・脈・記、『ふるさと元気通信』」が掲載された。記事のテーマはまちおこし。希望が見えない過疎の集落で、まちおこしに頑張った人たちが紹介されている。どうすれば、まちは元気になるのか。苦労して探し続けた末に、意外や意外、まちおこしの宝モノは足元にあったと気づく。
余りにもありふれた日常の風景や、厄介モノであった厳しい自然に新たな価値を発見する。それが、まちおこしの宝モノになる。その宝モノに気づいた人が、まちおこしを引っ張る。やがて、住民の心と知恵がつながって、集落が元気になっていく。そこで、住民をまちおこしの渦に巻き込んで、まちを元気にさせた人たちを、別掲にて紹介させていただきたい。