2012年8月21日 ワーカーズわくわくの認知症研修に行ってきました

8月21日、本事業で活動してくださる横浜市の活動団体のひとつ
「ワーカーズわくわく」の認知症研修を訪問しました。

木の香りがする居心地の良い「わくわく くつろぎサロン」で、
「わたしたちの町瀬谷は、認知症になっても、穏やかに暮らし続けることができます」
と題し、2時間ほど理事長中野氏のお話を聞きました。

地域に密着して、長く深く、さまざまな住民の方のケアと見守りを続けているわくわくさんの、今まさに起きている困りごと、問題、解決の方法など、熱い活動状況をうかがい、驚き感心しているうちに、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。

中でも「認知症になると周囲も大変だが、実は、本人が不安で辛い。(特に初期)
その気持ちを受け止めようとする、受け止めたい、と思うのが大事。」
という言葉が心に残っています。

「認知症の初期は、いわば携帯と手帳を失くした時の気持ちに似てるかも」
と言われ、なるほどと納得。
確かに、持っていた情報のよりどころが消えてしまったら、不安は大きいですね。

一つご紹介します。
父親が認知症の家庭。症状として、時として暴力や暴言もでてしまうこともあり、他者の介入を拒んでいたが、近所の声が発端で関わるようになった。
金銭面の管理が難しくなった頃から、どうも悪徳業者等が出入りしていたようで、かなりの額が使われていたことが発覚。地域ネットワークで連携して見守りを続け、この業者も捕まえることができ、現在は成年後見をつけ、一安心。
 
近所の声がなかったら・・どうなっていたでしょう。
自分や家族で抱え込まないこと、積極的に他人に関与してもらうこと。
地域のありがたさを感じたお話でした。