2012年3月26日、寿都診療所におきまして、診療所所長の中川貴史氏をはじめ6人で第4回全体会議を開催しました。会議においては、霧島桜病院視察報告、自然ガイドが認知症の人に対応するプログラムを実施するための養成講習のシラバス案の提示、意見交換が行われました。
会議では高齢社会において、『ネイチャーガイドや自然体験活動の指導者も認知症や人間関係が画定された(認知症予備群の)高齢者、精神疾患者に自然の中で関わり、「地域で支え合う社会」の実現に向けて、新たな社会的使命を啓発し、実践活動の担い手とする』という事業の目的が確認されました。
また、事業の狙いとして、①ネイチャーガイドや自然体験活動の指導者、ボランティアを対象とするガイドや自然体験活動の指導者が福祉、介護、医療と連携ができることの意識づけ、②介護、医療側の従事者やボランティアに対して、ネイチャーガイドや自然体験活動のスキルを上記目的に使うことへの動機を高める、③自然、介護、医療、高齢者をキーワードにした活動プログラムに関心のある方に対して、ガイドや指導者の地域社会への貢献意識を高め、実践の担い手となる、という3点を確認しました。
シラバス項目は以下です。
①導入オリエンテーション
②高齢社会の動向と意義
③認知症の基礎知識 その1(医学的観点から 加齢による身体特徴、認知症とは)
④認知症の基礎知識 その2(医学的観点から 認知症の治療)
⑤認知症の人との接し方 (介護・療養の観点から)
⑥プログラムデザイン
(報告者:NPO法人ねおす理事長・高木晴光)