皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。
今年は残暑がまだましかと思われます。台風で大きな被害も出ました。本格的な秋に向けて、少しずつ生活も整えてゆこうと思います。

ムニュは統合失調症の急性期に、頭や思考が膨張するような混乱をきたしていたのですが、そんななか時折フッと何かが「腑に落ちる」瞬間がかなり早くからありました。
不思議なことにムニュはその瞬間を、「治る音がする」と言っていた覚えがあります。

急性期の混乱の中、本当にわずかに、しずくが一滴一滴垂れるように、少しずつ現状を理解していったのだと思います。

それから、時代が大きく変わり出し、ムニュの個人的な混乱だけでなく、日本も、世界も、地球も大きく変動を始めました。
病気の状態で、「今」、自分に、世界に何が起こっているのか。そのことをじっと黙しながら「腑に落ちる」瞬間を少しずつ蓄積させることで、重い抑うつを伴いながらもやり過ごしたと思います。

ですが、ようやく寛解とされた後に、なぜかまた重い症状が出始めました。焦りや不安、動悸など。寛解まではある程度おりこみ済みだったのかもしれませんが、その後、さらに「今」を不意打ちの様に突き付けられたのかもそれません。

もっとダイレクトに、「今」に無意識に焦点があって、「今」こうなっている状態で、現状で、キャパシティで、年齢で、さあどうするのだ。と、強烈に迫るものがあったと思います。
わっと頭が突き上がり、焦り、また錯乱するのではないかと頓服を飲むのですが、しばらくすると、その状態の中から、なぜかまったく予想だにしないような次の、「今」を生きる方針がすとんと生まれるということを繰り返しました。
長い闘病で、ある意味生きることを考えることを頭の中で封印し思考を凍らせていたこと、その封印が解けるように不安障害の発作を起こしながら「今」を生きる自分が目覚めたこと。
今もまだ新たに次から次に新しい状況が発生し、それをまず認知し自覚し自分を活かす道を探ること。自分の中に弱くても確かな生命力を感じます。
 ムニュ