皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。
雪がちらついてきました。大気が最も凍てつく時期ですが、花のつぼみや木々の新芽は日に日に膨らんでいきます。寒さの中に次の季節のエネルギーを感じます。

さて、先日、統合失調症への新しいアプローチの仕方として、当事者も、家族も、お医者さんも、支援者も同じ目線でとにかく時間をかけて「対話」するという方法があると知りました。

もし統合失調症やほかのいずれかの病気が、その状態をもって未知なる「言葉」を含んだ存在となるのならば、それを有した当事者も、周りの支援者も、きっと生涯かけて長い「対話」の関係性が始まるのだと思いました。
それはものすごく重く、くたびれる苦労の始まりでもあると思います。

ですが、当事者がその言葉を昇華させ、ひとりの人として存在を強化させることが出来た時、その苦労が周りとともに報われる日が来ると思います。

そして、何のために自分たちがこの苦労を担ってきたか、苦労の意味、「名前」が付くものなのかもしれません。

現代において、精神障害者がどんな苦労をもって何をなすために病気という状態を有しているか。当事者にも、周りにもその辛い意味は問い続けられます。ですが、確かになんらかの到達点に至れるよう、自分たちの無意識の試みを続けてゆかなければならないのかなと思います。

現在進行形の苦労は、その意味が分かるのは未来の話なのかもしれません。どうか、ひとりひとりが自分のしてきた苦労の「名前」を知るところまで、無事に歩んでゆけたらと思います。 
 ムニュ