ソレイユ!ソレイユ!(太陽!太陽!)〜フランスの女性事情 その9〜

「ソレイユ!ソレイユ!(太陽!太陽!)」

パリジャン達は芸術の街パリを外国人たちにやすやすと明け渡し、せっせと車を飛ばして太陽の降り注ぐ南仏にやってくる。

普段は田舎者丸出しのここGAPもバカンスシーズンになると、目を見張るような男女が街を闊歩しだす。おぉ、今年もやってきたぞ、うれし楽しや南仏のバカンス!
フランスではバカンスは若者だけのものではない。

母にとっても楽チン・ラッキーシーズンなのである (%笑う女%)

今回はそんな南仏の一面を紹介しよう。

うちの大家さんはキャンプ場や民宿も経営していて、この時期になるとここにもフランス中から人が押し寄せてくる。

そんな中で典型的な家族構成が、おじいちゃんおばあちゃん、プラス孫、というケースだ。つまり子どもの両親二人は羽を伸ばして、とっととどこかで休暇を楽しんでいるのだ。バカンスはラブラブタイムでもあるのだ。
母、楽チン・ラッキー!(%晴れ%) である

もちろん、バカンスを両親と子どもで過ごす、というケースも少なくない。
そんな家族も南仏なら問題なし!食べ物は安くてうまい。
海は素晴らしい地中海ブルー、山はアルプス、川はアルプスからの水だ。
自然相手だからお金はいらない、それでいて最高の贅沢感がある。財布も痛まず、子どもは遊び疲れて夜は熟睡。
あぁ、母、再び楽チン!(%晴れ%) (%晴れ%) 

日中、海だの、山だので自然を満喫した後は毎晩のように無料コンサートが各地で用意されている。フランスでは大人と子どもの時間は分けてある、とよく言われるけれど、子連れで行ってもまったく問題はない。

例えば私が行ったバラとハイビスカスがなる修道院の中庭コンサートがそうだ。
オーケストラの演奏は「目を瞑れば気分はベルサイユ宮殿」状態。
極上の音楽で子連れOK。
最高ではないか! (%笑う女%)

演奏者は黒で決めているとはいえ、性はノーネクタイ、女性は麻のワンピース。
観客も近所のマダムなのか、ツッカケに買物籠をぶら下げて来ている人もいれば、旅行者風のバックパックにスニーカー、という人もいる。もちろんお洒落している人も大勢いる。

私たち家族の隣には、有名人なのか、すごい美人でずば抜けたファッションをした女性が座っていた。

こんな風にどんな人でも包み込むのが野外コンサートのよさだろう (%音符2%)

子どもたちといえば、会場の後ろに遊べるスペースがあって、子供同士でうまいこと遊んでいる。

彼らなりに、特別な時間、ということがわかっているようで、小声でしゃべっている。
最近「ブラボー」(拍手)を覚えた娘も観客がブラボー、と拍手をするとうれしそうに「ブラボー」をしている。(%笑う女%) (%笑う男%)

親がぎゃーぎゃー叱らなくても全体の雰囲気で子どもは大人しくしていられるものなのだろうか。

あぁ、しつけって社会がするものなんだ、と実感。
ここで再び、母楽チン・ラッキー!である (%晴れ%) (%晴れ%) (%晴れ%)

子育て中の母もお金が無くたって、忙しくたって、こんなバカンスやイベントなら気軽にお洒落して出かけられるってものだ。 (%車%)

そんなときに垣間見るお洒落なお姉さんやかっこいいギャルソンたちはイベント以上に刺激的だったりするし (%ニヤ女%)

うふ (%ハート%)

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(※このエッセイは、「ウィメンズネット・こうべ」さんのニュースレターで連載されたものです。発行者の許可を得て転載しています。)
(まな)